宇宙、日本、練馬

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「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 52」 感想

 先日、「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 52」に行ってきました。吉浦康裕監督のトークショーと、『サカサマのパテマ』、『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』、『ハル』、『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』の四本立て。

 吉浦監督のトークショーについてはこちらでまとめました。

「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 52」 吉浦康裕監督のトークショーのまとめ! - 宇宙、日本、練馬

 上映作品は、『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』以外は未見だったのでかなりのお得感が。とりあえずざっくり感想を書いておこうと思います。

 吉浦康裕監督トークショー

 トークショーの内容については前回の記事でまとめたので、今回は僕の感想を。

 なにより感動したのは、吉浦監督に直接質問に答えていただけたこと! 『イヴの時間』の続編についてという、質問をしたんですが、今まで何度も聞かれてきたであろう(と勝手に思っている)質問にも本当に真摯に答えていただいて、本当に感動でした。そして回答の内容も、ファンの心理をまじめに、真剣に考えているんだなあ、というのがひしひしと伝わってきて、本当に感動でした(3度目)。

 拙い言葉ではありますが、自分の『イヴの時間』に対する思いを直接伝えられたきがして、本当に行ってよかったと思いました。もう、吉浦監督の作品は忙しいからとか何とか言い訳なんてせず、絶対見に行こうと心に決めましたよ。(パテマもアニメミライも見に行けなかったけれども)

 他に印象的だったのは、SF作品について、僕は全然SFとか積極的に読んだりしない人間なのですが、好きな映画に『リベリオン』を挙げていて、『サカサマのパテマ』にもそのオマージュがある、みたいなことをおっしゃっていたのは結構びっくりでした。2013年は、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』といい、『リベリオン』フォロワーが大いに目立った年だったんですね!両者は『リベリオン』の全く違う部分をオマージュしているのも面白い。

 そんなこんなで、ぶっちゃけこれだけで元取ったんじゃねーかというぐらいの満足感でした。

『サカサマのパテマ』ボーイミーツガール×ディストピア×サカサマ体験

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 1本目の『サカサマのパテマ』は、吉浦監督が自作の特徴として挙げていた「みたことあるもの」と「みたことないもの」を掛け合わせる、というのが本当によく当てはまる作品だな、と感じました。

 わかりやすいボーイミーツガール、どっかでみたことあるようなディストピアに、「サカサマ」という要素が掛け合わされることで、全く新しい映画になっていたんじゃないかと思います。この「サカサマ」の映像のインパクト、登場人物二人のうち一人は煽り、一人は俯瞰みたいなとんでもなくかっちょいい構図はもちろん、すごく細かい美術は映画館で見るべき画面だと思ったし、「空に落ちていく」恐怖感なんかはまさしく映画館でみてこその感想だなと。本当に満足感がありました。

 物語は、SFらしく、いくらでも深読みできそうな感じで、自分の好みど真ん中でした。二項対立図式の克服、みたいなのがテーマなのかなとほんのり考えています。また個別に記事を書こう。

『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』何回見ても素晴らしい!

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 この作品目当てで、このオールナイトに来たみたいなところがあったんで、もうほんとに大満足でした。やはり劇場の大画面、音響は迫力が違う。小黒編集長をして「老練」といわしめた安藤監督の演出の切れ味はとんでもないものがある。無駄が一切ない。本当に素晴らしい劇場版だなと。

『花咲くいろは HOME SWEET HOME』 これぞ「劇場版」 - 宇宙、日本、練馬

 見終わった後友人とちょっと話したら、友人は皐月の「楽しまなきゃな、人生!」という言葉にすごい心を撃たれたみたいで、結構新鮮でした。

 ぼくはその前の、「負けられっか、クソババア」のほうにむしろ心を動かされていたので、「楽しまなきゃ」のほうに意識はそんなに向いてなかった。でもよくよく考えると、「母親に負けないこと」と「人生を楽しむこと」、この二つが皐月の決心だったんだなと。そのどちらが欠けても、皐月という人間の選択と人生を通して作り手の伝えたかったことは汲み取れない。そう考えるとまだまだ自分の理解も浅かったと思いました。

 やっぱりリアルで作品語りとかすると、得るものがあって面白いなと改めて感じた出来事でした。

 

『ハル』なめてたら度肝を抜かれた

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 この作品は全然事前に情報を入れなかったんですね。TOHOシネマズかどっかでみた予告編の印象しかなくって、少女まんがっぽいキャラデザとか、いかにもお涙頂戴臭い設定とか、ひきこもりをシバキにいくような姿勢とか、もう見る前から「俺にはあわねーだろうなー。休憩的な感じで寝よっかなー」とかなめ腐った態度をとってたわけですよ。

 いや、マジで度肝を抜かれましたね。脚本木皿泉の術中にまんまと嵌ったというか。脚本が『野ブタ。をプロデュース』『セクシーボイスアンドロボ』の木皿泉だったとは。木皿氏の仕事ってそれぐらいしか知らないけれども、いやはや、脚本の切れ味は健在だった。

 美術も美麗だし、ドラマも丁寧な作りだし、いやー、変な先入観で見ていなかった自分が恥ずかしい。こういう不意の出会いも、こういうイベントの魅力なんだなと感じました。

 

『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』夜明け前にみるにはヘヴィすぎた

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 『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』はなんとなく楽しみにしていた作品だったのですが、上映が開始されたのが午前4時過ぎでしてね、いや、眠気が…。そんなわけで集中力を切らしぎみで見るという本当に罰当たりなことをしてしまいました。

 そんな感じでみたので偉そうな感想などなんにも言えないのですが、まず感じたのが画面の圧倒的な密度というか。背景美術はもちろん、キャラクターたちが動く動く。正直、寝ぼけ眼では追いつけない感じの凄まじさでした。

 というわけで、ヘヴィだったな、という漠然とした感想しかないです、はい。元気な時にまたみたい。

 

 こんな感じで、全体としては大満足。次回からは栄養ドリンクでももって万全な体調で臨む所存です。

 

 

 

 

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