今日は後輩たちと、上野の東京国立博物館で開催されている「栄西と建仁寺」展に行ってきました。一応ざっくり感想を書いておこうと思います。
いまトーハクでは「栄西と建仁寺」展のほかに、「キトラ古墳壁画」展も開催されているんですが、そちらはなんと80分待ち。さすが日曜日である。しかし古墳の壁画にこんなに人が集まるとは正直驚きですね。その様子がこちら。
この本館へと連なる長蛇の列を横目に、平成館のほうに向かいました。「栄西と建仁寺」展は待ち時間こそなかったものの、場内は結構人がたくさんいました。さすが日曜日。
展示の内容は、鎌倉時代を生きた栄西の生涯についての展示の後、建仁寺に関する展示が近世後期ぐらいまである感じでしたね。その建仁寺ゆかりの絵画が展示されているわけなんですが、最も印象に残ったのは俵屋宗達「風神雷神図屏風」。やはり本物はオーラが違う(適当)。
海北友松「雲龍図」もよかったなー。筆遣いのワイルドさが忘れられませんね。
ほか、『へうげもの』でおなじみ長谷川等伯の絵画とかも展示されていました。月並みな感想ですが、数百年前にこの絵の前で筆を握っていた人が実際にいたんだと思うと、すごいロマンを感じるんですよね。多分書いていた当人は、まさか時を超えてこんなにも多くの人が自分の絵を見るためにつめかけるなんてことは、想像もしていないと思うんですよ。しかし今、奇妙なことに我々はそれを見ることができる。この数奇な運命というか、奇跡的な偶然に心を震わすために、僕は博物館に行くのかもしれないなー、と思ったのでした。