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宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

ギャラガー兄弟の暴言で振り返る2014年―解散はつらいよ

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 2014年は、我らがギャラガー兄弟の明暗がはっきりと分かれた年だったかもしれません。ノエルは2015年に新アルバムをリリースすることが発表された一方、リアムは自身のバンドBeady Eyeを解散、さらには離婚裁判もあったりしてますます音楽以外のところで注目を浴びていたような気がします。2014年は日本では衆院解散もあったわけだし、まさに解散の年って感じですね(適当)。

 Oasisのファーストアルバムから20年という節目の年でもあり、リマスターがでたりしましたが、兄弟にとってはある意味で雌伏の年だったかもしれません。そんなわけで1月も終わろうというこのとき(1月26日現在)でも特に1年を振り返ったりはしてなかったんですが、景浦安武@RocketjuiceTmさんに「読みたい!」とのお言葉をいただいたので、この機に兄弟の暴言を通して2014年を振り返っておこうと思います。

 昨年のはこちら。

ギャラガー兄弟の暴言で振り返る2013年 - 宇宙、日本、練馬

 

第10位 リアム「アナ・イバノビッチたそ~」

 1月にテニス観戦中にインタビューに答えての一言。

「女子選手ならアナ・イバノビッチが好き。男子選手なら、やっぱフェデラーかな。あいつスキルが凄ぇし」

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 アナたそはセルビア出身のテニスプレイヤー。とってもつよいらしい(小並感)。このときは、まさか解散のことなど思ってもいなかったであろう...。

 

第9位 ノエル「One Directionにカバーしてもらいたい。俺と同じように歌えるわけねーからな」 

 自分で曲を書かないアーティストが増えたことを受けて。昨年に引き続きOne Directionへの攻撃が展開。でもテイラー・スウィフトさんは好きなんすね、兄貴。

「"イフ・アイ・ハッド・ア・ガン"を誰か歌いたいっていうんであれば、たとえば、ワン・ダイレクションなんかにはぜひ歌ってもらいたいね。けれども、俺と同じように曲を歌えるわけがないよね、だって俺には一行一行なにを意味しているのかよくわかっているし、どういう女について書かれた曲なのかもよくわかってるんだし、でもまあ、もしテイラー・スウィフトが歌ってみたいっていうんだったら、ぜひやってもらいたいところだよ」

 

第8位 ノエル「ヤクは音楽より気持ちいい。6時間楽しめる」

 自身の10代の頃についての発言。そういえば日本でも脱法ドラッグが危険ドラッグへと呼称が変わったり、CHAGE and ASKAASKAがドラッグでお縄になったのも今年でしたね、そういえば。海外のドラッグへの感覚って、やっぱり日本とは違うなーと思うんですが、こういうロックスターの発言も悪い方向に作用しているようないないような。

「バーネイジ(兄弟の生まれ故郷)っていうのは全然音楽とか盛り上がってるところじゃないんだよ。マンチェスターは盛り上がってるけどね。当たり前だけど。別にかっこつけたくてこう言うわけじゃないんだけど、俺たちはドラッグをキメたり、公園で騒いだりするのがほとんどだったからね。音楽は最高だし、いろいろいいことがあるけど、マッシュルームほど気持ちよくはないからさ

「だってポップ・ソングっていうのは大体もって3分くらいだろ。マッシュルームをキメたら6時間は楽しめるからね

 

第7位 リアム「ノエルは氷水をかぶれ」

 アイスバケツチャレンジなんてのが話題になったのも、もはや遠い昔のことのように感じられます。光陰矢のごとし。いろいろ議論になりましたけど、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知度が高まったという点ではよかったのかなという感じなんですかね。

「チャレンジを受けることにしたぜ。指名は、スポンジボブ・スクエアパンツ(子供向けアニメの主人公。スポンジのキャラクター)、アイヴァー・ザ・エンジン(同じくアニメの主人公で機関車のキャラクター)だな。まあアニメのキャラクターばかりということで、ついでにノエル・ギャラガー


LG Ice Bucket Challenge - YouTube

 ちゃっかり兄貴を指名してみたりしちゃったリアムくんですが、ネットを見る限りノエルは特に水をかぶったりしてないっぽいので黙殺された模様。南無。

 

第6位 ノエル「Coldplayの新譜はやつらが家まで届けてくれるはず」

 朝起きたらU2の新譜が無料配信されていた。何を言ってるかわからねーと思うが(ry みたいなことがあったりもしました。それを受けての発言。

音楽をタダで配ったりするのには、同意できないね。アルバムというのは、作るのにかなりのコストがかかるものなんだからさ。まあ、当然U2はこれ以上、金はいらないのかもしれないし、それは良かったですね、という感じだけど、俺はこの先も、絶対に無料配信とかはないね」

「そもそも全てはレディオヘッドから始まって、今でもいろんなバンドがあの手法に対抗するリリース形態を探っている状態なんだ。たとえば、カイザー・チーフスが『自分の好きな形にアルバムを仕上げてくれたら、1ポンド支払うよ』とか言ってたのを覚えてるけど、それってどういうことなんだよ? 逆に、聴き手に1ポンドを払うとはどういうことだ、という。次作で、コールドプレイがどういうリリース形態を編み出してくるか、興味深いね。ある日突然、ドアベルが鳴って、ドアを開けると、クリス・マーティンが立っている、みたいなさ。でもこれって本気でありえると俺は思ってるよ。『どうも、こんにちは。コールドプレイの新作です』といって、クリスが新作を手渡してくれるんだ。それで、『あ、ありがとう』とこっちが答えると、クリスはそのまま続けるんだ。『ベーシストは今、雨どいを修理していて、ジョニーは裏庭をきれいにしてます。ウィルは確か、燃えないゴミをまとめて出す準備をしているはずなので、のんびりしていてください』。でまあ、これで終わりかと思ったら、クリスがまた戻って来て、『忘れるところでした。10ポンドです』と言って、10ポンドを手渡してくれるんだ。とにかく、この先何が起きるかなんて、全くわからないよ。ただ1つ言えるのは、俺からタダで何かをもらおうと思っても、それは絶対にない

 ノエルは一貫してこういう取り組みに反対している印象ですが、やっぱりワーキングクラスから成り上がったっていうのが大きいんですかね。大物ロックバンドのある種のチャリティー的なものとして無料配信はありえても、それが支配的になることはないんじゃねーかという気はやっぱりします。一消費者である僕にとってはありがたい限りですけどね、無料配信。でも同業者にとったらたまったもんじゃないですよね。 

 

第5位 ノエル「Arctic MonkeysとかKasabianは情けねえ」

 最近のミュージックシーンに対して。

「チャートを眺めてみるか、90年代末に起きたことを振り返ってみればよくわかることだよ。あれだけのバンドがトップ10に入ってたんだからね、マニックス、パルプ、ザ・ヴァーヴ、スウェード、ブラーとね。でも、もう今じゃもうそういうバンドは追いやられて、脇に押しやられてるんだ。それから『X・ファクター』とかそういうこともいろいろあって、イギリスから登場した最後の偉大なバンドといったらどれになるのかよくわからないくらいだから。過去10年でたいしたバンドが出てきてないんだよ」

「連中はバンドじゃなくて、ただのグループだからね。せいぜい頑張ってもらいたいところだけど。アークティック・モンキーズカサビアン、10年前といったら、この二つになるけど、そもそもこの二つのバンドはどっちも自分たちに続くバンドを触発できてないんだから、情けないよね。もう労働者階級を代弁する声なんてないってことだし、低所得者向けの住宅から聴こえてくるような感じなんかももうないよね」

「音楽は本当に中流的なものになっちゃってるよ。これが90年代だったら、俺だってバスティルなんてクソミソにやってつけてただろうし、インタヴュー1本だけで完膚なきまでに叩き潰して二度と誰の眼の前にも現れないようにしてやったはずだよ。そんなことは朝飯前だぜ。うちのベーシストがこの辺をうまく言い表してて、つまり、俺たちはいつも『次のバンドはどこからくるんだ?』って口にしてるわけだけど、うちのベーシストの話では『っていうか、バンド云々の前の話だから。やる気のあるやつはどこ行っちゃったんだ?』っていうね」

 ワーキングクラス出身の矜持がほのかに見え隠れする。若手バンドにしたらんなこと言われてもって感じだとも思うので気の毒。そういえば今年Kasabianは新譜出してましたね。

48:13

48:13

 

 

第4位 ノエル「人々は喜んでゴミにお金を使いたがる」 

 これも現在の音楽シーンに対して。こっちは受け手側の問題について。

「音楽業界は今はまるで収拾つかない状態だよね。いや、ほんと驚いちゃうのは、それと実は頭に来てるのは、みんなね、コーヒー店に入ってコーヒー2杯に10ポンド(約1820円)使うんだよね。それで友達と天気の話をして、このコーヒーで粘ってられるのもせいぜい45分くらいなんだ。それが一生聴けるようなアルバムを同じ10ポンド使って買ってくれって言われると、こういう連中はマジで怒り出すんだよね。でも、アルバムだったら一生持つだけじゃなくて、そのアルバムは自分自身についてなにか教えてくれるかもしれないし、自分の人生を変えてくれるかもしれないし、あるいは自分のみてくれとか恰好を変えるきっかけになってくれるかもしれないのにね。ほんとだから今は不思議な瞬間を生きてるんだよ。人々は喜んでゴミにお金を使いたがる時代なんだ。みんなはだってアプリには喜んでお金を使うわけだろ。ほんとにくだらないし、ばかげてるよね。おならの音を鳴らす携帯のアプリとかさ。携帯に入ってるアプリが50個に満たない人なんてそうそういないわけでさ、どれもクソゲームで、テレビゲームとか、おススメソフトで、ひっくるめて500ポンド(約9万1000円)くらいにはなるんだぜ。500ポンドあればどれだけアルバムが買えると思ってるんだよっていう。具体的に何枚かはわからないけど、相当な量の音楽にはなると思うよ」

 「音楽は人生を変え得る」という、ミュージシャンとしての強烈な自負が胸を撃つ。昨今の基本無料の課金ソーシャルゲームの隆盛はいつまで続くのやら。家庭用ゲーム業界は苦しい感じが続きそうですが...。

 

第3位 ノエル「他人の曲を歌ってるヤツは見世物のアシカと同じ」

 最近のミュージシャンに対する苦言。しかし「見世物のアシカ」とはこれまた手厳しい。低俗な罵詈雑言が控えめだった今年にあっては、このフレーズが最強かもしんないですね。

「俺たちが今生きている時代は、9割方の人がもう自分じゃ曲を書かなくなっているような時代で、だけどアイチューンズやインターネットで作品を出していて誰もジャケットのクレジットで本当は誰が曲を書いていてアレンジをしているのかってことを読まなくなってるから、そんなことでも逃げおおせられるんだよね」

「何度かそういう機会があってお願いされたことはあるんだけど、そういうことを言い出す人って結局ただの見世物なんだなって思うんだよね。自分のものがなかったらさ、自分なんかないじゃん。誰かのために芸を披露してる見世物のアシカと同じだよ。そりゃあ俺だってザ・ケミカル・ブラザーズと曲を書いたりもしてるけど、でも、他人のために曲を書いたことはないし、他人に俺用の曲を書いてくれなんてことを頼むような神経も持ち合わせてないね。てめーで曲書けよ、俺にお願いしてんじゃねーよって感じだよ」

「今はそういうのがまかり通ってて、みんなやってることだって俺もわかってるけど、でも、それが音楽をダメにしてるんだぜ。一度(イギリスでの最優秀楽曲を表彰する)アイヴァー・ノヴェロ賞授賞式に出席した時なんか、これ冗談じゃなくてマジでだけど、最優秀楽曲賞で受賞してるやつが9人いたんだから。受賞者を読み上げるのにあれこれ名前を言い連ねて、その全員が立ち上がってスピーチをぶつわけだ。名前を読み上げる方が曲より長いってんだよ」

 

第2位 リアム「再発盤は買うな」

 ファーストアルバムの発売から20周年を迎えた今年は、再発盤の企画が進行した年でもありました。

(What's The Story) Morning Glory? (Remastered) (Delux)

(What's The Story) Morning Glory? (Remastered) (Delux)

 

 

それにたいして冷や水をぶっかけるこのひとこと。

「もうマスタリングされてるものをどうやってリマスターするってんだ。買うな。なすがままだ」

 実は僕もこんだけOasis好きとかいっときながら買ってないんですよね、リマスター。オリジナルを長い間聞いてしまうと、やっぱり愛着がわいてしまう。2011年のBeatlesのリマスターの時はおじさんおばさん大騒ぎでしたけど、あの感覚はちょっとわかんないんすよねー。

 

第1位 ノエル「マン・Uのシャツだけは死んでも着ねえ」

 オアシス再結成について問われたノエルの発言。

オアシスの再結成は今後もないよ。純粋にクリエイティヴな面から言っても、今の俺はここで過去に後戻りすることはできないんだ。で、これはリアムとは何の関係もない。今の俺とリアムはもう一緒に音楽をやるなんていう次元からはるか遠い位置にお互いがきてるからね。俺とリアムの仲そのものは最近かなり良好になってきてるし。でも今の俺は自分の音楽を創って、バンド(ハイ・フライング・バーズ)と一緒にツアーをすることをマジで何よりエンジョイしてるから。こんな楽しいことをやめたくないんだよ」

(再結成か、マン・Uのシャツを着るか選べと言われたら?)

「そりゃあ、、、オアシス再結成を選ぶしかないだろうな。親子代々のマン・シティ・サポーターとしては、マン・Uのシャツだけはたとえ俺の気が狂っても、着ないと殺すって言われても着るつもりはないから

  というわけで、Oasisを再結成させる方法が明らかになりました(ゲス顔)。

 

 今年はリアムのメディア露出も少なかったりしたせいか、昨年ほどイカレた発言は少なくて残念でしたが、なんとなく1年を振り返るような発言集にはなっている気がしますね、はい。2015年も元気に暴言を吐いてくれることを、切に願います。はい。

 

 

CROSSBEAT Special Edition オアシス~アーリー・デイズ (シンコー・ミュージックMOOK)

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Time Flies, 1994-2009

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