宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『切腹』 未だ色褪せぬ傑作時代劇

小林正樹監督『切腹』を観た。三池監督が最近リメイクしたことを知り、そっちを観る前にこの1962年版を観ようかなと思い立って観ることにしたのだが、期待をはるかに上回る面白さだった。石濱朗の、壮絶に痛みを感じさせる切腹、仲代達矢と三国連太郎の鬼気…

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』 現代の、絶望的「ビューティフル・ドリーマー」

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』を鑑賞。ネット上での反響に違わず、とんでもない映画だった。まず、息をつかせぬ展開、アクションの連続。狂気を孕んだ絢爛な演出。そしてなによりストーリーも申し分ない。押井守監督の傑作『うる星や…

『茄子 アンダルシアの夏』が傑作なワケ

久しぶりに『茄子 アンダルシアの夏』を観た。この映画、今までみた映画の中で最も主人公に感情移入した映画かもしれない。今回見直して、やっぱりこの映画は傑作であるとの思いを強くした。 本作の監督、高坂希太郎氏は、『風立ちぬ』で作画監督をなさって…

中国近代史の学び方(嘘)

こんなタイトルの記事だが、自分は別に中国近現代史を専門にしているわけではない。むしろ、もうどこにしまったかも忘れてしまった受験知識ぐらいしか、中国史については知らない。ずぶの素人である。 そんな自分がなぜこんなタイトルの記事を書いているかと…

『花咲くいろは HOME SWEET HOME』 これぞ「劇場版」

『花咲くいろは HOME SWEET HOME』のBlu-rayを購入、視聴。TVシリーズのファンとしては、これ以上ない劇場版だった。そして商品の仕様もまたファンの期待を裏切らない「わかってる」感にあふれていて、お金を出して買った価値があろうというもの。

北田暁大『増補 広告都市・東京: その誕生と死』を読んだ

増補 広告都市・東京: その誕生と死 (ちくま学芸文庫) 作者: 北田暁大 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2011/07/08 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (18件) を見る 北田暁大『増補 広告都市・東京: その誕生と死』を読んだ…

『ガッチャマン クラウズ』 は超前衛的社会派アニメだった!

最近、ブログやtwitterで話題の『ガッチャマン クラウズ』を見終わった。実写版ガッチャマンの便乗企画かと思ったら、まさかの直球社会派アニメ。こんな直球で現代社会に切り込んでるアニメって、『東のエデン』以来じゃないか。