宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『マン・オブ・スティール』 超絶アクションと丁寧なドラマ

『マン・オブ・スティール』を3D・吹替え版で観た。ストーリーの語り口は重厚で、予告編で見せたアクションシーンも期待以上の迫力だったので大満足。新たなスーパーマンシリーズの始まりを感じさせるこの作品の誕生に立ち会えたことを感謝したい。以下で本…

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』 安定のホモソーシャル

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を、3D、吹替え版で鑑賞。3Dの視覚効果を存分に楽しめたが、肝心の物語の方はなんとなく消化不良といった感じ。予告編からは『ダークナイト』的な、ハードな展開を期待していたのだが、実際は前作の路線を継ぐ、…

『風立ちぬ』 堀越二郎の「夢」と業

先日、『パシフィック・リム』を観た後続けて『風立ちぬ』を観た。やはりいい映画だと再認識したが、物語全体を貫く芯は堀越の飛行機設計であり、菜穂子との恋愛は(印象的ではあるけれども)あくまで添え物にすぎないとの思いも強くした。 堀越の追う、美しい…

『パシフィック・リム』 我らが見ずして誰が見る!

『パシフィック・リム』3D・吹替版を後輩たちと見てきた。『風立ちぬ』2回目も見たんだけど、それについいてはまた後日。『パシフィック・リム』、素晴らしい娯楽映画でした。1秒も退屈しなかったといっても過言ではない。映画館で見てよかったと思える映画…

『風立ちぬ』 ヒットの理由を考えてみる

『風立ちぬ』の興行成績はかなり順調な様子。やっぱり好きな映画がヒットすると嬉しいね。 『風立ちぬ』V3で強し!クチコミの観客とリピーター続出の理由とは? この記事でヒットの理由が考察されていたので、対抗して私見を述べたい。

『陸軍』 戦争と親の情

『陸軍』をレンタル&視聴。恥ずかしながら、木下恵介監督の作品は見たことが無かった。原恵一監督の『はじまりのみち』が公開されたことで、その存在を知った。『はじまりのみち』は未見だが、木下監督のような巨匠を、若年層に知らしめるという意味でも(現…

国立科学博物館 特別展「深海 —挑戦の歩みと驚異の生きものたち—」を見に行った

後輩から誘ってもらったので、科博の特別展に行ってきた。先日NHKで放映されたダイオウイカのドキュメンタリーとがっつりコラボしているらしい。俺は未見だが、後輩たちはみたのかな、と思っていたら彼らも未見であった。

『風立ちぬ』はジブリの『ライトスタッフ』だ!

『風立ちぬ』は非常に自分好みの映画だった。夢に生きる男、堀越二郎が己の才能を賭して挑んだ戦闘機の設計は、結局のところ「最後はぼろぼろ」になって終わる。そこから「生きる」と決意する物語なのである。挫折を経て再出発する男の物語、そんな風に私は物語…