宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年2月に読んだ本

2月は前半はいろいろバタバタしたり、後半は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』にど嵌りしたりと、あんまり読書には身が入らなかったという気がします。テンションの切り替えがうまくできないので、ゲームやっちゃうとそのあと本とか読めないんですよね。3月は…

「伝説」のふたつの貌―『アメリカン・スナイパー』感想

昨日『花とアリス殺人事件』を見終えた後についチケットを購入してしまって、『アメリカン・スナイパー』もみました。最近なんだか映画館から足が遠のいているので、この機会に観ておかないと見逃すかも、と思って無理して観たようなところがあったんですが…

「こども」と「おとな」と「学校」と― 『花とアリス殺人事件』感想

『花とアリス殺人事件』をみました。岩井俊二監督の作品って恥ずかしながらぜんぜん観たことがなかったんですが、とてもよかった。作品の物語自体は瑣末な勘違いでドタバタする、ぐらいの感じだと思うんですよ、正直。しかし見終えたときに奇妙に心地よい感…

「大震災」から「大戦争」へ―中野敏男『詩歌と戦争―白秋と民衆、総力戦への「道」』に関するメモ

今だからこそ、「戦後的なるもの」を問い直す―中野敏男『大塚久雄と丸山眞男 ―動員、主体、戦争責任』に関するメモ - 宇宙、日本、練馬 先日の『大塚久雄と丸山眞男』のメモに引き続き、必要半分趣味半分シリーズ。中野敏男『詩歌と戦争―白秋と民衆、総力戦…

たとえ届かなくても、それでも「優しさの理由」が知りたい――アニメ『氷菓』における「謎」の位相

昨日、といか今日の未明、Twitter上で小鳥遊@g_fukurowlさんと『氷菓』についてひと盛り上がりしまして。それでちょっと思うところがあり、アニメ『氷菓』について思うところを書き留めておきたいと思います。chouchoの歌う第一期のオープニング曲から借りた…

ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ『アンチ・オイディプス: 資本主義と分裂症』を読む

ここ一週間ぐらい、だらだらとジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ著、宇野邦一訳『アンチ・オイディプス: 資本主義と分裂症』河出文庫版を読んでいました。序盤を読んでるときは意味不明すぎてぶん投げようかとも思ってたんですが、読み進めると意味不明…

「選ばれなかった者たち」の物語としての『STAR DRIVER 輝きのタクト』

先日寝る前に『STAR DRIVER 輝きのタクト』のサントラを聴きながらぼんやりしていたんですが、ふと、スタドラって「選ばれなかった者たち」が必死でもがく物語なんじゃないか、と思ったんですよね。なんでそんなことが頭をよぎったのかというと、それは多分…

今だからこそ、「戦後的なるもの」を問い直す―中野敏男『大塚久雄と丸山眞男 ―動員、主体、戦争責任』に関するメモ

必要半分趣味半分で中野敏男『大塚久雄と丸山眞男 ―動員、主体、戦争責任』を読みました。旧版は2001年に出版されているんですが、僕が読んだのは昨年新装版として出版されたもの。集団的自衛権の問題などに対して、「心ある多くの人々が「戦後」の原点とさ…

ディザスタームービーとしての聖書ー『エクソダス:神と王』感想

さる2月1日、『エクソダス:神と王』を3D吹替え版で鑑賞しました。映画館かなんかで特報に触れたときは、リドリー・スコット監督作品ということで、『グラディエーター』とか『キングダム・オブ・ヘブン』みたいな、重厚っぽい感じの史劇を期待していたんで…