宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年4月に読んだ本

今年度の始まりは悪い方向にふっきれてしまった感があります。思いたって録画したアニメを一気見したりすることがままあって、これは絶対よくない。でも『アルドノア・ゼロ』も『ガングレイヴ』もおもしろかった。 地球の鼓動は恋、火星の鼓動は愛―『アルド…

スタバの繁栄と「僕らの欲望」――ブライアン・サイモン『お望みなのはコーヒーですか?――スターバックスからアメリカを知る』のメモ

ブライアン・サイモン著、宮田伊知郎訳『お望みなのはコーヒーですか――スターバックスからアメリカを知る』を読んだので、そのメモを適当に。

才能が輝きだす瞬間―『セッション』感想

『セッション』(原題:Whiplash)をTOHOシネマズ新宿でみました。昨日見た『インヒアレント・ヴァイス』と対照的に、シンプルかつ強烈な映画でした。完全にぶっとばされた。以下で簡単に感想を。ネタバレ全開ですのでその旨ご留意ください。

分厚い敷石の下の砂浜―『インヒアレント・ヴァイス』感想

『インヒアレント・ヴァイス』をヒューマントラストシネマ渋谷でみました。昨年12月にアメリカで公開されたのにも関わらず、日本では全然宣伝とかしてなかったのでもしかしてビデオスルーになっちゃうのでは、とか思ってたんですけど、杞憂でしたね。それに…

地球の鼓動は恋、火星の鼓動は愛―『アルドノア・ゼロ』感想

録画しておいた『アルドノア・ゼロ』を一気見。その感想を簡単に。

月世界の革命をなぞる―ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』感想

ブライアン・シンガー監督により映画化されると小耳にはさんだので、ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』を読みました。ミーハーか。 ブライアン・シンガー、ハインライン著のSF小説「月は無慈悲な夜の女王」映画化の監督へ - シネマトゥデイ…

それと自覚されない悲劇―『ソーシャル・ネットワーク』感想

先日みた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と『ソーシャル・ネットワーク』を比較する感想をTwitterで見かけたので、後者を再見しました。やはり半端ではなく面白かった。簡単に感想でも書いておこうと思います。

成功と呪い―『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』感想

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』をみました。凄かった、というのが正直な感想で、この作品を劇場で観られてよかったと心底思いました。以下で簡単に感想を。

千反田えるの記憶と関谷純の「叫び」――アニメ『氷菓』「氷菓」編感想

折木奉太郎と千反田えるの未来について―『氷菓』についての論点整理 - 宇宙、日本、練馬 上の記事、なんだかよくわからないのですが意外なほど反響がありました。だからというわけではないのですが、『氷菓』についてだらだら考えていました。とりあえず今考…

かぐや姫になれなかった<僕>――松村栄子『僕はかぐや姫』感想

松村栄子『僕はかぐや姫』を図書館で借りて読みました。2006年センター試験の現代文で取り上げられた表題作は、2006年以降にセンター試験を受けた人間たちの共通体験と言っても過言ではなかろうと思います。かくいう僕もセンター試験の過去問でこの文章と出…

守りたかった男、自由になりたかった男―アニメ『ガングレイヴ』感想

アニメ『ガングレイヴ』をPS3のアニマックスプラスで視聴しました。『ヨルムンガンド』のシリーズ構成をなさっていた黒田洋介さんつながりで見たいなーと思っていた矢先の無料配信だったので、渡りに船という感じでした。ゲーム版はだいぶ前にプレイしていた…

折木奉太郎と千反田えるの未来について――『氷菓』についての論点整理

先日、小鳥遊@g_fukurowlさんと『氷菓』についてお話しする機会があり、大変刺激を受けました。それから特に考えがまとまったというわけではないのですが、多分、今年度も僕は懲りもせず『氷菓』とか青春とかについて書き散らかしていくのだろうなと思うので…

歴史を変えた人間のことは、多分誰も知らない―『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』感想

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』をみました。よかったですね、とてもよかった。実話に基づく映画をみると事実は小説よりも奇なり、というのをひしひし感じます。「事実」ってなんだよ、ってのは置いといて。以下で簡単に感想を。