宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年9月に読んだ本

9月は完全に生活習慣が破壊されたりもしたけれど、割合元気でした。ふしぎだ。ともかく元気なのはよいことなのでしょう。 先月のはこちら。 2015年8月に読んだ本 - 宇宙、日本、練馬

暗喩としての校舎――『リンダ リンダ リンダ』、『ここさけ』、「ライブアライブ」における日常性

青春とは支離滅裂さである―『心が叫びたがってるんだ。』感想 - 宇宙、日本、練馬 先日『心が叫びたがってるんだ。』をみて以来、ずっと心が叫びたがっている状態なので取るもの手につかずって感じです。はい。劇場でみてからなんとなく『リンダ リンダ リン…

青春とは支離滅裂さである――『心が叫びたがってるんだ。』感想

『心が叫びたがってるんだ。』をみました。なにこれエモい。青春と適切な距離がとれていない僕にまともな感想を書けというのは無理ぽよなのですが、とりあえず書いておきます。ネタバレが含まれます。

全体意志 2.0、あるいは『ガッチャマンクラウズ インサイト』の私たち

昨日と今日で溜まっていた『ガッチャマンクラウズ インサイト』を11話までみて、それとどうにも響きあう予感がしていた東浩紀『一般意志 2.0』を読むなどしていました。「ゆっくり ふかく」をひとつのキーフレーズにしている『インサイト』を一気見するのは…

世界はそれでも終わっていない―『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』感想

実写版『進撃の巨人』後編こと『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』をみました。お出かけしようと思った矢先に春日太一さんが後編を滅茶苦茶酷評する呟きが流れてきたので、もしかして実写『デビルマン』クラスの歴史に残る映画を目撃し…

テクノロジーと人間の未来―『伊藤計劃トリビュート』感想

『伊藤計劃トリビュート』を読みました。アニメ映画公開も近いよなーとなんとなく手にとってみたんですが、半端なく面白かった。SF全然読まないマンなので寄稿されている方の作品を全然読んだことはなかったのですが、伊藤氏のトリビュートである以上に知ら…

一瞬のユートピアとその軋み―『マイマイ新子と千年の魔法』感想

『マイマイ新子と千年の魔法』をレンタルで視聴しました。『野火』を観たときに予告が流れた『この世界の片隅に』が強く心に残っていて、それで片渕須直監督作品をmてみよっかなと借りてみたんですけど、なぜこれを今まで見てこなかったのかと激しく後悔し…

スーツが紳士を作る―『キングスマン』感想

『キングスマン』を字幕版でみました。原作マーク・ミラー×監督マシュー・ヴォーンっていう『キック・アス』のタッグで期待しなわけがないという感じですが、いや期待以上に楽しかったです。以下適当に感想。ネタバレが含まれます。

美しきはロシアの大地―『惑星ソラリス』感想

アンドレイ・タルコフスキー監督『惑星ソラリス』をみました。初見だったのですがよい感じで睡眠に誘われることができ、これは『2001年宇宙の旅』に匹敵する睡眠導入SF映画であるなあと思ったりしました。適当に感想。

「法則などない」という法則―『カリスマ』感想

黒沢清監督『カリスマ』をみました。以下適当に感想を。

殻を破れ、あるべき仕方で――冲方丁『マルドゥック・スクランブル』感想

冲方丁『マルドゥック・スクランブル』をよみました。さすが名作の誉れ高いだけあって面白かったです。適当に感想を。

別れの反復―『回路』感想

黒沢清監督『回路』をみました。ワンカット長回しやらかっちょいいロングショットやら「黒沢監督」っぽさと巷でいわれる特徴はありつつも、『CURE』と全然毛色が異なっていて驚きました。以下で適当に感想を。

戦争を語る構えについて―『野火 Fires on the Plain』感想

『野火』を渋谷ユーロスペースでみました。Twitter上で褒めてる人が多かったので見に行かねばと思っているうちに日がすぎてしまったのですが、これは劇場に足を運んで本当によかった。見始めてしまったら逃げ場無しという状況に加えて大音響で鳴り響く叫びと…

グロテスクな癒し―『CURE』感想

黒沢清監督『CURE』をみました。黒沢清監督って、シネをフィルしてるひとたちにめちゃくちゃ高く評価されてると思うんですよね。それで、特段シネをフィルしてるわけじゃない僕はなんとなく避けてたんですよ。はい、今日それを完璧に後悔しました。『CURE』…