『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を3D・吹き替え版で鑑賞。めちゃくちゃ高い評判にたがわぬ面白さでした。マーベル系映画つおい。これもひたすら「楽しかった」以外に書くこともない感じがあるんですが、一応テキトーに感想だけでも書いておこうと思います。
見た目はイロモノ、中身は正統派
ぶっちゃけ、この予告編を見たときは全然惹かれなかったんですよ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』予告 - YouTube
多分一番最初に目にしたのはこの予告だったと思うんですが、いまいち面白さが伝わってこないというか。アルカプに出てきた愛されボディのロケット・ラクーンさんしか知ってるキャラいないし。というか知らない人たちもなんか魅力がないし。緑色の女の人とか、ちょっと、ねえ。ハルクじゃないんだからさあ。的な感じだったんですよ正直。
Guardians of the Galaxy Full Trailer Official - YouTube
でもこのブルー・スウェードの’Hooked on a Feeling’をフィーチャーした予告編に心をがしっと掴まれて。予告編でこの曲のイントロが流れてる間のカットは正しくこの映画の魅力を伝えてると思うんですよね。
見た目がイロモノな奴らだけど、いやむしろイロモノだからこそ愛着が湧くようなストーリーテリングは巧妙だなと。唯一の地球人、ピーター・クイル=スター・ロードはなんか予告編で警察っぽい人たちに舐められまくるんで、どうしようもない軟弱者かと思ってたら、意外と普通に強かったりするし。勝手な先入観を植え付けられてました。というかダメなスター・ロードさんが仲間との出会いを通じてヒーローになってく的なお話を想像してたので、結構びっくりだった。
普通のヒーローっぽいスター・ロードさんを中心に、イロモノ連中が脇を固める構図がうめえ。スター・ロードさんあってのチームって感じがします。
そんなヒーローチームが、圧倒的な力を持つヴィランに対抗する、的な王道な感じのお話もいいっすねー。ロケット・ラクーンだのグル―トさんみたいなイロモノがいい感じに悲壮な戦いの空気を緩和するのもいいっすねー。イロモノのイロモノたる魅力を全開に引き出している。そういえばロケットさんの吹き替えを加藤浩次がやってるとは、クレジット見るまで気づきませんでした。全然いい。それと冒頭のクレジットにブラッドレイ・クーパーがいたのには気づいたんですが、全然誰の役なのか分からなかったんですね。でエンドクレジットでロケット役だったと。そりゃわからんわけですよ。
巨大都市が敵艦隊の直接攻撃を受ける的な展開は、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を想起させたりもするんですが、悲壮な感じはなくてすげー軽快。
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』 安定のホモソーシャル - 宇宙、日本、練馬
この軽快さがめちゃくちゃ楽しい感覚の源泉なのかなと。あと70年代の洋楽を、遠く遥かな銀河系のお話にうまい具合に接続したアイデアも見事。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の商業的成功は、このアイデアの勝利なんじゃないですかね。スター・ロードさんのドラマに厚みを持たせて、かつ映画全体を楽しくした(適当)
というわけでひたすら楽しかったです、はい。
【作品情報】
‣2014年/アメリカ
‣監督:ジェームズ・ガン
‣出演
- ピーター・クイル / スター・ロード:クリス・プラット(山寺宏一)
- ガモーラ:ゾーイ・サルダナ(朴璐美)
- ドラックス・ザ・デストロイヤー:デビッド・バウティスタ(楠見尚己)
- グルート:ヴィン・ディーゼル(遠藤憲一)
- ロケット:ブラッドレイ・クーパー(加藤浩次)
- ロナン・ジ・アキューザー:リー・ペイス(白熊寛嗣)
- ヨンドゥ・ウドンタ:マイケル・ルーカー(立木文彦)
- ネビュラ:カレン・ギラン(森夏姫)
- コラス:ジャイモン・フンスー(乃村健次)
- ノバ・プライム・イラニ・ラエル:グレン・クローズ(一柳みる)
- ローマン・デイ:ジョン・C・ライリー(大滝寛)
- タニリーア・ティバン / コレクター:ベニチオ・デル・トロ(石住昭彦)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード (MARVEL)
- 作者: ダン・アブネット&アンディ・ラニング,ウェリントン・アルベス,光岡三ツ子
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2014/09/03
- メディア: コミック
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