宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

正体見たり見なかったり/君の名は。――飛騨高山旅行

 

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 二泊三日で飛騨高山に旅行に行ってきました。

  新宿から濃尾バスで高山方面へ。最初の目的地は長野と岐阜の県境にある平湯温泉で、ここで途中下車しました。

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  平湯温泉は武田氏ゆかりの温泉地で、現在は上高地への中継地として機能しているみたいですが、僕の目当てはアニメ『氷菓』「正体見たり」。

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  劇中で古典部メンバーが入浴していた露天風呂(上の写真)は平湯民俗館の施設で、料金は「寸志」とのこと(300円くらい入れてねという但し書きがあったのでそれを料金箱に入れました)。脱衣所の先に湯舟だけがあるというストイックさで、しかも相当の高温だったので折木君がのぼせるのもわかるという感じ。ほかに入浴しているお客さんはいなかったので貸し切り状態でした。

 

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 その後、バスに40分くらい揺られ高山へ。高山の土を踏むのは5年ぶりでした。アニメ『氷菓』の舞台巡りはその時満足ゆくまでやったので、今回は特段気にせずぶらぶらしました。5年前と比べると、西欧ないし北米から来たっぽい海外の方をたくさん見かけるようになった気がしました。宿泊したゲストハウスのご主人にうかがったところ、やっぱり海外からのお客さんは増加傾向っぽいです。 

 

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 写真は北山公園(鮎崎城址公園)から高山市街を眺めたもの。南北に走る高山本線と、鮎崎城址―高山城跡の尾根線に挟まれたあたりが観光地っぽい地域で、鮎崎城址から観光地の反対側をながめると農村と地方都市のちゃんぽんのような光景が広がっていました。そういうわけで高山は観光地としては非常にミニマルな感じで、歩いてぶらぶらするのに好適なサイズ感が非常によいなと思うわけです。

 そういえばアニメ『氷菓』および米澤穂信による原作における神山市のモデルはこの高山だというのはよく知られているわけですが、作品中ではその観光地感が上手く隠されている点に描写の特徴があるよなと思います。それでもオープニングのカットなんかに観光地的なディティールが写り込んではいるわけですが。

 

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 ゲストハウスとまるさんに宿泊し、次の日は早朝から再び市内をぶらぶら。織田家につかえた金森長近の居城だった高山城跡に向かったのですが、(ホテルが経ってたり墓地があったりする鮎崎城址と比べると)あまりにむき出しのお山という感じで、朝っぱらからよい運動をしました。途中、熊注意の看板があって戦慄。

 山頂まで登ってもあまり眺望は開けなかったのでちょっとがっかり。上の写真は道中から眺めた高山市街。高山陣屋内の資料館によると、高山城は元禄年間に打ち捨てられて幕末の地図には「古城跡」と記載されていたので、城の面影がねえのも納得。あまりにも山なので、戦争のためにはよい立地なんでしょうが統治のための場所としてはちょっと不適当感あるし、まあそうだよなと。

 

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  そのあとバグパイプでコーヒーを飲み、高山本線下りで飛騨古川へ。『君の名は。』です。

 

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 本編中のカット通りに撮影するための場所の案内まである親切ぶり。

 

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f:id:AmberFeb:20180331103714j:image  君のそばは冷たいそばに諸々の具材がのっていて、大根の漬物の酸味がいいアクセントでおいしかったです。この漬物と合わないのであったかいのは無理だとお店のお姉さんがおっしゃってました。

 

 

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 図書館。『君の名は。』フィーバーのおかげで写真撮影の許可がスムーズに降りるのでありがたい。宿のご主人に聞いたところ、公開中からしばらくは若い旅行客がにわかに増えていたそうですが、現在はだいぶ落ち着いているそう。むしろ放映から6年が経とうとしている『氷菓』目当ての観光客が根強いみたいです。 

 

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 とはいえ、月日が経って街の景色もだんだんと変わりつつあり、オープニングなどに登場する鍜治橋は現在工事中でした。また高校前の橋も架け替えられていて、ちょっと寂しい気持ちに。

 

 

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  3日目は高山陣屋なんかにいきました。

 

 

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