東京都美術館「コートールド美術館展 魅惑の印象派」に行きました。国立西洋美術館でハプスブルク、上野の森美術館でゴッホだから空いてるとよいなーと思ってたんですが、ぼちぼちでした。以下感想。
イギリスのコートールド美術館の改装にあたっての来日、という感じの企画展ですが、サブタイトルにあるように印象派祭りで、セザンヌ、ルノワール、マネらの作品が展示。目玉はポスターにもあるマネ≪フォリー=ベルジェールのバー≫、ルノワール≪桟敷席≫、ゴーガン≪ネヴァーモア≫あたりか。作品とは別に、絵画のポイントを解説する大きなキャプションが目玉作品に付されているのがありがたかった。
とくに面白く見たセクションが、同時代の事物がいかに描かれたのか、というのをポイントにしたセクション。工場やら列車やら、近代化の波が芸術にほんのり描かれ始めるのは、ふえ~って感じです。
それと個人的な関心からあれすると、プルーストは印象派の画家たちのおよそ一世代くらい後の人だと思うのですが、こうして印象派が席巻した芸術のフィールドを前提に創作したのだなあと考えると、あれですね。はい。