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強敵と好敵手──『ツルネ -つながりの一射-』感想

ツルネ -つながりの一射- 公式ファンブック 京都アニメーション

 『ツルネ -つながりの一射-』をみました。以下、感想。

 弓道にとりくむ少年たちを主役にした『ツルネ -風舞高校弓道部-』の続編。アニメーション制作は京都アニメーションで、監督に山村卓也、脚本に横手美智子、キャラクターデザインに門脇未来等々、メインスタッフは1期と共通。ルックはより洗練され、清冽な印象をまとっている。第1話の時点で、サッカーや剣道など、弓道以外のスポーツの描写にえらい気合が入っていて、このシリーズにかける作り手の意気込みをみた思いだった。

 とりわけメインとなる弓道部男子5人組に対して脇を固める女子3人が1期よりフォーカスされ、画面に花を添える。夏服の色使いやキャラクターの描線の印象が『リズと青い鳥』をなんとなく想起させるようなところもあり、この3人組がカメラの前にでてくると結構うれしくなってしまった。

 1期では「早気」という、弓道における一種のイップスの克服が大きなテーマになったが、この2期においては、チームのなかの呼吸、「息合い」がフォーカスされ、単なる個人技の寄せ集めではない、団体競技としての弓道のおもしろさを伝えるつくりになっている。

 1期で県大会を制した風舞高校弓道部は、地方大会で壁にぶつかり、そして全国大会でそれを克服しようとする...という流れもスマート。新たなライバル(主人公にとっては旧知の先輩)も登場し交流するし、かつて県大会で激闘を交わしたライバル校は、合同練習をしたりするなかで強敵から好敵手へと変わっていくようなところもあり、そのあたりの時間の積み重ねはさすがの横手美智子といったところでしょうか。

 1期をみたときは主人公のキャラクターデザインの素朴さに目がいきましたが、2期ではそれほど感じられず、よい意味でキャラ立ちに成功したのかなと感じます。意外と鈍感なこの少年が、まったく悪意なく他者に傷をつけ、あるいはそのまっすぐさが救いにもなったりする、そのアンビバレントさを描いた作劇も巧妙。

 部活メンバー同士で不穏な空気になるのは、『響け!ユーフォニアム3』に先立ってこの『ツルネ』でもやってたんですね。

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 ともかく、ルックがさわやかで、充実したシリーズでした。

 

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