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陰謀と平和──『ACCA13区監察課 Regards』感想

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 『ACCA13区監察課 Regards』をみたので感想。

 ヨーロッパ風の架空の王国、ドーワー王国。かつては13区から成っていたが、未遂に終わったクーデターの余波で1区が分離独立、現在は12区の体制となり1年が過ぎようとしていた。王国の行政を担う組織、ACCAで監察課の副課長を務めるジーン・オータスは、新体制下での策動を警戒する部下や、進路に悩む妹に気をもみながらも日々を穏やかに過ごしていた。

 オノ・ナツメの漫画を原作とし、2017年に放映されたTVシリーズの後日談的OVA。発売は2020年。ほんのついこのあいだと思っていたんだが、いつのまにか5年も経っていたんですね。監督はTVシリーズから継続している夏目真悟に加えて、『ぼっち・ざ・ろっく!』や『葬送のフリーレン』でいまをときめく斎藤圭一郎の2名体制。

 淡々と業務をこなすジーンを映しながら、その裏で国家の体制をゆるがす陰謀の進行するさまを抑えた演出で描いたTVシリーズに対して、この後日談では陰謀の雰囲気は漂いながらも杞憂に終わるという建付けになっていて、むしろ主要人物たちのその後を描くファンサービス的な色合いが濃い。

 オノ・ナツメの作風ともいえる洒脱な雰囲気は健在で、タバコをくゆらすジーンらのまとう色気など、この作品のユニークな魅力になっていると思う。わりと淡々と時間が進んでいくのだが、そのあたりの心地よさもTVシリーズから継承しているように思う。

 総じて、すぐれたファンムービーだと思いました。

 

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