『劇場版 Gのレコンギスタ Ⅲ 宇宙からの遺産』をみたので感想。
軌道エレベーター上の宇宙基地、ザンクト・ポルトを占領したアメリア軍。そこに、正体不明の宇宙艦隊があらわれ、にらみ合っていた地球の諸勢力は一時的に協力関係を結ぶ。艦隊は月の裏側のトワサンガからきたのだという。ベルリたち海賊部隊やアメリア軍、キャピタル・ガードたちは、トワサンガの強硬派、ドレッド艦隊と小競り合いを演じながら、トワサンガへ向かう。そこで明かされたのは、ベルリとアイーダの出生の秘密だった。
『ガンダム Gのレコンギスタ』の劇場版5部作の3作目。公開は2021年。TVシリーズの13~18話くらいに相当。月の勢力が登場し、地球の各勢力の思惑も交錯していよいよ相関図が複雑になってきて、そうそう『Gのレコンギスタ』はこういう味のアニメやったなという感じ。
ベルリとアイーダが姉弟だったと明かされる展開は『スター・ウォーズ』のルークとレイアを想起したりするが、二人の関係性を知ったベルリがショックを受けて駆けまわる場面が(たぶん)この劇場版で追加されていて、ベルリの人間味というか年相応の幼さを感じさせる場面になっている。それをながめるノレドの視線もやさしい。
とにかくほとんど絶え間ないモビルスーツアクションによって事態を駆動していくアクション活劇ぶりは、この『Gのレコンギスタ』のユニークな味わいといっていいでしょう。
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