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子、ここしばらくは夜泣きもようやく落ち着いてきたのだが、その代わりに毎日朝5時とかに早起きするようになり、ほとんど発狂寸前である。朝寝室からリビングに連れていくようせがみ、リビングでは「ちゃちゃ…」「パン…」「てびちゃん(テレビちゃんの意と思われる)」と次々要望がでてきて、それに応答し続けているうちに日も高くなっていく。
子はとにかく電車が好きで、保育園の行き帰りでは線路沿いを歩いているときに毎日飽かずに眺めているし、テレビもとにかく鉄道を見たがるので困る。ニュースなどで鉄道が映ると嬉しそうに教えてくれるし、あとプライムビデオで発見した鉄道の動画(下にリンクを貼ったようなやつ)を熱心に希望してくる。わたくしも妻も特段鉄道好きというわけではないのだが、なにか本能的に惹かれるものがあるのだろうか。不思議である。
わたくしが鉄道動画に飽いて…というのが半分くらいあり、数か月前から雨で外に出られない休日など、『となりのトトロ』をみせていたんですね。序盤、さつきとメイが駆けまわったり新居を探検したりするパートは結構食い入るようにみていたんですが、メイが大木のところに迷い込んでトトロとファーストコンタクトする場面になると、「こわい…」と主張してきて、だいたいそこで視聴をやめていた。
たしかに、いきなり得体のしれない、しかも馬鹿でかい獣が出てくるので、トトロというキャラクターコンテンツに親しんでいる大人ならともかく、はじめて視聴する幼児にとっては切実に怖いんだろうなというのもわかる。トトロの口のなかにカメラを置いたようなカットもあり、そこらへんは素朴にみてたら「食べられちゃうんじゃないか」みたいな恐怖心を煽られるかもしれない。
しかしこの一週間の間に謎のパラダイムシフトがおこって、子はトトロを怖がらなくなり、結果、早起きしてトトロを視聴、保育園から帰ってきて夕食までのあいだにトトロを視聴と、テレビがついているあいだはほとんどトトロが流れている状態になっている。わたくしとしては鉄道動画から解放されてうれしい反面、こういう状態は宮崎駿にどやされそうだぞ、という感じもしてやや居心地は悪い。ブームはしばらく続きそうだ。
改めてトトロを繰り返しみていると、とにかく運動のリズムが心地よくて感動するのだが、毎日みているうちにこの感動がすり減っていったらやだなあ。