『BanG Dream! Ave Mujica』をみたので感想。
結成直後から人気を勝ち得た覆面メタルバンド、Ave Mujica。そのリーダーにして仕掛け人、豊川祥子は、大企業である豊川グループの令嬢だったが、当主から絶縁を言い渡され零落した父に従い、苦渋の日々を送っていた。成功を収めたかにみえたAve Mujicaもメンバーのなかには不満が鬱積し、まさに導火線に火がつこうとしていた…。
メディアミックス作品、『BanG Dream!』シリーズの1作で、2023年に放映された『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の直接の続編になる。謎を残したままクリフハンガー的に幕が引かれた『It's MyGO!!!!!』だが、この『Ave Mujica』でその謎が明らかになる。
キャラクター同士が異様にギスギスしていることが味わいだった『It's MyGO!!!!!』の路線をこの『Ave Mujica』も継承していて、豊川祥子がスカウトして集めてきたAve Mujicaの面々はそれぞれ思惑や葛藤を抱え、それが前景化していくことでドラマが展開する。序盤、覆面バンドとしての活動方針で祥子が造反されるくだりなんかはまだリアリティを感じさせるが、中盤以降、メンバーの一人である若葉睦の二重人格的な症状があらわになったり、三角初華の驚くべき出自が明らかになったりするなどの展開は、正直過剰にすぎる気がした。
なんというか、キャラクターにプレッシャーを与え、あるいは傷つけるために後付けでアドホックに設定が付与されているようなある種のご都合主義を感じてしまったのだ。こうした過剰さがこのアニメの味であることは否定はしないが…。
味といえば、Ave Mujicaのゴシックメタル風の楽曲もこのアニメのユニークな魅力だろう。SOUL'd OUTの元メンバーであるDiggy-MO'が楽曲に大きくかかわっているAve Mujicaは、三角初華=佐々木李子のパワフルなボーカルもあいまって強い印象を残す。最終話、Ave MujicaとMyGO!!!!!のライブを映してなんかカタルシスが生じて幕引き、という展開はかなり強引に感じたが、それでもいいかと思わせるパワーがあったのは確か。ゴシック的過剰さに彩られたこのアニメにふさわしいものだった、かも。
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