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メカと男と男と女────『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』感想

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 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』をみたので感想。

 あの一年戦争終結から数年後、宇宙世紀0083年。オーストラリア大陸のトリントン基地では、新たなガンダムの試作機のテストが行われようとしていた。しかしそれをどこからか嗅ぎ付けたジオン軍の残党、アナベル・ガトー少佐がガンダム試作2号機を強奪。地球連邦軍の新米パイロット、コウ・ウラキ少尉はガンダム試作1号機に乗り込みガトーを追撃するが、その技量と経験の差は歴然で、まともに勝負にならない。苦杯を嘗めたコウは、ガンダムを搬入したペガサス級強襲揚陸艦「アルビオン」の乗組員に任命され、試作1号機のデータ収集、および2号機の追撃・奪還任務に就く。

 1991年から翌92年に発表されたOVA。監督は第1話から第7話が加瀬充子、第2話から第13話が今西隆志がクレジットされ、中盤は連名、後半は今西単独という結構奇妙な感じ。のちに『カウボーイビバップ』や『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』にかかわる川元利浩は、この作品で初のキャラクターデザインを務める。各話演出・絵コンテには『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎や『天空のエスカフローネ』の赤根和樹の名もあり、当時のサンライズの若手スタッフが大いに力を発揮したのだろうと推察する。

 やはり目を惹くのが細密なメカニック描写で、細部まで描きこまれたモビルスーツのディテールは30年以上の時を経た今でも陳腐化していないと感じる。このあたりはのちの『第08MS小隊』とも通じるが、OVAだけあって潤沢な予算と制作期間を感じさせるゴージャスさ。クライマックスを飾るガンダム試作3号機とノイエ・ジールの戦闘は、両機の怪物的な迫力もあって見ごたえがある。TVシリーズでは主人公機がこうしたごてごてした戦闘マシーンになることはまれだと思うので、そのあたりうまく差別化できているとも感じた。

 お話のほうは、1986年公開の大ヒット映画『トップガン』の影響色濃く、そのあたりは『マクロスプラス』なんかとも通じるかもしれない。だがそのオマージュで入れたであろう恋愛要素がいまみると一層陳腐で、メカニックの魅力と対照的。ヒロイン役のニナ・パープルトンがキャラクターとしての魅力に欠け、それだけにとどまらずかかわる男性キャラクターすら魅力をなくしていくようなところがあり、それでコウ・ウラキはもとよりアナベル・ガトーも大層損をしているという気がする。コウとガトーとニナの三角関係は果てしなくどうでもよく感じられるのにクライマックスで愁嘆場が用意されており、大いに興がそがれた。