宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

闇を暴く暴力マシーン────『リーチャー ~正義のアウトロー~』シーズン1感想

アメリカのTVドラマ「ジャック・リーチャー -正義のアウトロー-」全3期収録 BD 3BOX 6枚組 コンパクト 日本語字幕 [並行輸入品]

 『リーチャー ~正義のアウトロー~』シーズン1をみたので感想。

 鍛え上げられた巨躯をもつ放浪者、ジャック・リーチャーは、ジョージア州の片田舎、マーグレイヴを訪れる。そこで、昨夜おこった殺人事件の犯人と疑われ警察に拘束されるが、その殺人事件の被害者は、実の兄だった。復讐のため、都会の出身で堅物の警部、オスカー・フィンリーと、実直な女性警官ロスコー・コンクリンと協力しながら、街の恐るべき暗部へと踏み込んでゆく。

 リー・チャイルドによる小説のドラマ化。このシリーズはかつてトム・クルーズ主演で2本映画が製作されているが、そちらのほうは賛否両論だったように記憶している。わたくしは第1作『アウトロー』はふつうにおもしろくみた記憶があるのだが、批判はリーチャーというキャラクターをトム・クルーズが演じることに集まっていて、このドラマ版でリーチャーを演じるアラン・リッチソンをみて、ああ確かにこれはトム・クルーズとは比較にならない筋肉ダルマぶりや…とちょっと納得してしまった。

 リーチャーはしばしば圧倒的な暴力で事態を打開してゆくが、それは主演のアラン・リッチソンの筋骨隆々たる肉体の説得性があってこそ。どう考えても素人の手に負えない暴力マシーンにむかっていくチンピラたちが不憫に思えてくる。

 ひなびた地方都市での事件が合衆国を揺るがすレベルの巨大犯罪につながってゆくプロットが、大風呂敷という感じもなく語られてゆく手つきに好感をもった。リーチャーと協力関係を結ぶ警官二人のキャラクターも類型的だがうまく機能しているし、手堅い刑事ドラマとしておもしろくみました。気が向いたらシーズン2以降もみようかしら。