宇宙、日本、練馬

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宇宙という荒野────『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』感想

スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー (オリジナル・サウンドトラック)(完全生産限定盤)

 『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』をみたので感想。

 銀河帝国崩壊から間もないころ。賞金稼ぎのマンダロリアンは、新共和国軍の依頼を受け、銀河の辺境、アウターリムで帝国軍の残党を狩っていた。傍らにいるのはまだ幼いグローグー。あるとき、旧世代の宇宙船という報酬と引き換えに、容貌不明の元帝国高官、コマンダー・コインの捕縛依頼を受けたマンダロリアンとグローグーは、その手掛かりを知るというハット族のもとを訪ねることになる。

 『スター・ウォーズ』のスピンオフドラマのなかでもとりわけ評価の高い『マンダロリアン』の劇場版。監督は『アイアンマン』のジョン・ファブロー。わたくしはドラマシリーズは未見で、舞台設定だけ調べて劇場に足を運んだのだが、娯楽活劇映画として十二分に楽しめた。『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画は『ローグ・ワン』も『ハン・ソロ』も結構おもしろくみた記憶があるのだが、単純な娯楽映画としてはこの『マンダロリアン・アンド・グローグー』が一つ抜けたおもしろさだった。『スカイウォーカーの夜明け』でシリーズに対してかなり深く幻滅していたわたくしであったが、この映画で結構ほだされてしまったようなところもある。

 『ジェダイの帰還』から『フォースの覚醒』までの空白期間を舞台に活躍するマンダロリアンは、さながら流浪のガンマンといった趣で、しばしばいわれるように西部劇を参照項の一つにしたようなシンプルで力強い筋立てのドラマが魅力。どうやらドラマシリーズではそうでもないらしいが、この映画では並みのジェダイなど裸足で逃げ出すくらい強くてうれしい。

 相棒にして被保護者のグローグーもキュート。先日見た『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のロッキーもそうだったが、CGではなくパペットの操演による実在感が、キュートさを一層高めている。倒れたマンダロリアンを助けるため奮闘するシークエンスはほんとうにかわいらしくていい。

 ジャバ・ザ・ハットの息子、ロッタ・ザ・ハットの、犯罪王の父親のせいで屈折しながらもどこか善性を感じさせるキャラクターは結構意外で、しかし好感をもった。マンダロリアンと共闘する怪獣大戦争みたいなシークエンスはこの映画のハイライトのひとつだろう。

 総じて楽しくみました。ドラマ版もみたいですが…。