dアニメストアで『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』をみたので感想。
はるか未来の30世紀では、宇宙に進出した人類の二大勢力であるTERRAとNESSの間で、人が死なない戦争が繰り広げられていた。劣勢にあったTERRAは、20世紀の女子高生を未来に連れ出しパイロットとして戦わせていたが、スポーツ万能でゲーマーとしても敵なしの山本洋子も、突然スカウトされ、戦いに身を投じることになる。
庄司卓によるライトノベルのアニメ化。1993年から刊行されている原作を、1996年にOVA化。のちにテレビシリーズにもなっている。監督はシャフトを代表する鬼才、新房昭之、キャラクターデザインに『サムライチャンプルー』の中沢一登。アニメーション制作はティーアップ、J.C.STAFF。新房はこの時期OVAで多くの作品を監督しているが、この作品もそうした一群のなかの、新房キャリア初期の作品に数えられる…といっていいと思う。新房昭之監督のOVAといえば、1999年の『てなもんやボイジャーズ』とか、配信してくれるとありがたいのだが…。
さて、この『ヤマモト・ヨーコ』はコメディタッチのSFで、人が死なない戦争という道具立ては(聞きかじりだが)『スター・トレック』っぽい感じもする(そういう挿話があるとネグリ、ハート『マルチチュード』で知ったのだった)。ヨーコたちが乗り込むのは「宇宙戦艦」というより「宇宙戦闘機」という感じだが、まあ語呂を優先したのは明らかなので突っ込むのも野暮でしょう。
主演に高山みなみ、そのわきを固める林原めぐみ、宮村優子、新山志保という布陣は時代を感じさせる。というかエヴァの翌年に林原と宮村をキャスティングしているのだからそれが大きな売りになっていたのだろうか。30年時が経ったいまからみると、そのあたりのセールスポイントはいまいちわからない。
石浜真史がメカ作画監督に入ったりしているし、スタッフが豪華というのは素人目にもわかるんだが、宇宙戦艦のメカニックは個性に乏しく、いま改めてみて大きな魅力があるかというと…。

