『バーナード嬢曰く。』をみたので感想。
人に読書家と思われたい女子高生、町田さわ子は、連日図書館に通い、似非読書家道を邁進するのだが、SFや海外文学を愛好する神林しおりがそんな町田を見逃すはずもなく…。
施川ユウキによる同名漫画のアニメ化。アニメーション制作はCreators in Pack、総監督はひらさわひさよし。つつましやかな5分アニメである。
2026年時点で既刊8巻で継続中だが、アニメ化は2016年で、3巻ほどしか出ていない時期。とはいえ、その時点で読書家あるあるというか本読みの自意識をネタ化していく語りは完成されているともいえるので、ちゃんとあの漫画がアニメになっているな、という感じはある。本は原作同様ちゃんと実在の書名や書影が引用されるし(一方で映画なんかはタイトルなどに直接言及しないことが多い。権利関係のあれか)、神林は原作から想起される感じで早口で、アニメ化で情報量が落ちているという感じはしない。
一方で、原作では施川の素朴な絵柄もあってキャラクターたちのボケ・ツッコミ、ないし断言はそれほど重い印象がないのだが、アニメで声がつくと結構大仰に感じて胃もたれする感じがあった。5分アニメなのに…。町田役の喜多村英梨、神林役の小松未可子それぞれ悪いとは思わなかったが、ちょっと力はいりすぎというか、ツッコミとかは悪い意味で『銀魂』的なんだよね。でもそのぐらいの過剰さがないと、「もたない」感じがするのもわかる。
原作では町田と神林のギリギリ百合っぽい雰囲気も読み味の一つと思うが、アニメではそこらへんの肌感覚がオミットされているのもやや残念。5分アニメという制約はあるにせよ、明確に「漫画を読んだほうがいい」と思ってしまうアニメなのだよな。早すぎるアニメ化、だったかもしれない。

