かぐや姫になれなかった<僕>――松村栄子『僕はかぐや姫』感想

松村栄子『僕はかぐや姫』を図書館で借りて読みました。2006年センター試験の現代文で取り上げられた表題作は、2006年以降にセンター試験を受けた人間たちの共通体験と言っても過言ではなかろうと思います。かくいう僕もセンター試験の過去問でこの文章と出会ったくちなんですが、その時強く印象に残ったのを憶えています…