1期に続いて『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』をみたので感想。
龍門で任務にあたるアーミヤたちロドスの部隊は、郊外に打ち捨てられた移動都市を偵察している小隊からの連絡が途絶えたことで偵察に向かう。そこで遭遇したのは、感染者の武装組織、レユニオンのなかでも精鋭とされるスノーデビル小隊、そしてその部隊を率いる少女、フロストノヴァだった。
『【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】』に続く、スマートフォンゲーム『アークナイツ』のアニメ化2期。メインスタッフは1期と共通。シネマスコープサイズの画面、全体的に落ち着いた色調の画面の雰囲気も継承しているが、あくまで世界観の説明とプロローグといった調子の1期に比べると、敵味方のキャラクターそれぞれ掘り下げるような挿話も配され、まっとうにおもしろくなっていると感じる。
エンディングの演出に象徴的だが、これまで顔のないテロリスト集団といった雰囲気だったレユニオンが、虐げられ苦しむ人々なのだということが強調されるようになり、作品世界の救われなさが一層際立つようになったことで、(1期の結部のミーシャのエピソードとあわせて)『アークナイツ』という作品のコアを適切に伝えていると思う。
1期と比べて優れているのはそうしたドラマの面だけでなく、異能力バトルとしての外連味も大きく向上している。それは味方側では熱を操るエリートオペレーター、ブレイズ、そして敵として立ちはだかる、氷結能力をもつフロストノヴァら、登場するキャラクターの魅力によるところが大きい。あらためて振り返ると、1期はエリートオペレーターのエースにしてもドーベルマン教官やエクシアにしても、攻撃方法が地味!な人選になっていたことがアニメとしての弱さにつながっていたよな...。エクシアとかゲームだとめっちゃ強くてもアニメにすると絵面がマシンガン撃ってるだけだもんな...。