宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2016年10月に読んだ本と近況

10月は体調崩しそうな兆しがあったのですが、なんとか乗り切りました。えらい。 先月のはこちら。 2016年9月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬

『インフェルノ』感想、あるいはフィレンツェの帆場暎一

『インフェルノ』を字幕版でみました。以下感想ですが、もちろんネタバレが含まれており、ネタバレが映画の楽しみを著しく損なう種類の映画だと思いますので、ご注意ください。

原稿と救い――ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』感想

ミハイル・ブルガーコフ、水野忠夫訳『巨匠とマルガリータ』を先週あたりから通勤中に読んでいました。社会はあたりまえのように何事もなく流れていくのだということを電車の中で実感させられている最中に、その社会が滅茶苦茶になるこの本を読んでいるとい…

それぞれの通史のために――エルンスト・H・ゴンブリッチ『若い読者のための世界史』

エルンスト・H・ゴンブリッチ、中山典夫訳『若い読者のための世界史』を読んでいました。文庫に入ったので読もう読もうと思っているうちにもう4年も経ってたんですね。いやーしかしこれはもっと早くに読むべきだった。以下適当に考えたことなど。

2016年の崩れ落ちた兵士――『SCOOP!』感想

『SCOOP!』をみたので感想。

東京、地元、豊島ミホ

エルロイ&ブルー@ellroyandblueさん激推しの豊島ミホ『やさぐれるには、まだ早い!』を読みました。豊島ミホは高校生の時分に『檸檬のころ』ともう一冊読んで以来だったんですが、いやーエッセイもよかったです。以下感想。

二人の名無し――冲方丁『マルドゥック・アノニマス 2』感想

様々な人からとっとと読まないとネタバレを与えて○すみたいな感じの圧力を加えられ、『マルドゥック・アノニマス』既刊を読んだんですがこれはマジで圧力に感謝しないといけないやつで、リアルタイムでこれを読めるのは滅茶苦茶幸福じゃねーかと。というわけ…

村上春樹『アンダーグラウンド』感想、あるいは『輪るピングドラム』の「呪いのメタファー」

村上春樹『アンダーグラウンド』を半年くらいかけて読んでいました。たぶん2年前くらいからなんとなく脳内の「読まなければならない」リストに入っていて、ちょと読んではきつくなって放置、というのを3サイクルくらい繰り返してたんですが、今回時間をかけ…

半世紀前の熱狂――『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』感想

『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』をみました。以下感想。