宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2014年4月に読んだ本

4月は3月以上にバタバタしていたので、あんまり読書が進んでない気がしたんですが、意外と読めたなというのが正直な感想です。 どんな本を読んだかというと、ウィトゲンシュタインの概説やらデリダやら、哲学方面に手を出してみたんですが、どうにもものにな…

『輪るピングドラム』メモ 「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」への解釈

先日、『輪るピングドラム』を観終えて、その感想を以下の記事に書きました。 『輪るピングドラム』感想 きっと何者にもなれない人のための「生存戦略」 - 宇宙、日本、練馬 この記事では、作中で最も印象に残った台詞である「きっと何者にもなれないお前た…

東京国立博物館 特別展「栄西と建仁寺」に行ったよ

今日は後輩たちと、上野の東京国立博物館で開催されている「栄西と建仁寺」展に行ってきました。一応ざっくり感想を書いておこうと思います。

3Dの臨場感とシリアスな物語―『アメイジング・スパイダーマン2』感想 

『アメイジング・スパイダーマン2』を3D字幕版で鑑賞。前作で提示した明るくて軽妙なスパイダーマン像を継承しつつも、物語はシリアスな方面に振ったかなという印象。そしてそれは正しい方向性だったなと思う。以下でネタバレしつつ感想を書いておこうと思…

きっと何者にもなれない人のための「生存戦略」――『輪るピングドラム』感想

『輪るピングドラム』を今更見終わった。ただただ圧倒された。「運命」、「呪い」、「家族」、「愛」…取り扱っている主題はとてもたくさんあると思う。見終えたばかりの今は、それらの意味するところをはっきりとはつかめていない気もする。とりあえず今は、…

懐古趣味だっていいじゃない―『ミッドナイト・イン・パリ』感想 

僕は一応歴史を専門にしている物好きなので、古いものは基本的に好きです。懐古趣味とまではいかないかもしれませんが、古いものには古いというだけで魅力を感じる。そんな僕にとって、『ミッドナイト・イン・パリ』はとても心に響く映画でした。その理由は…

「実話」の強度ー『艦これ』と「実話系映画」からみえるもの

今*1、映画、特に洋画で実話モノがアツい*2。 僕も今年見に行った映画は意外なほど実話モノが多くて、改めておどろいた。その実話モノの魅力を、ちょっと考えたいなと思う。 そのためのヒントを得るために、『艦隊これくしょん』を参照する。突飛に思えるか…

タクトとダイチ、二人の主人公―『キャプテン・アース』感想

さきほど2話の放送が終わった『キャプテン・アース』期待通り、いや期待をはるかに超えて面白い。 五十嵐×榎戸アニメの、これまでと、これから―『キャプテン・アース』によせて - 宇宙、日本、練馬 放送前にこんな記事を書くくらい楽しみにしていたくらいな…

『ローン・サバイバー』 ネイビー・シールズ孤立無援

『ローン・サバイバー』を鑑賞。アフガニスタンでのタリバン幹部暗殺作戦の顛末を描く。『アメリカン・ハッスル』といい、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』といい、今年はなんだか実話モノを見る機会が多い。どれも結構好きなタイプの映画だったんだけ…