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映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

世界の終わりで釣り糸を垂らす——『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』についての個人的覚書

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 『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』。感想は以下の記事に書いたので、無数のディテールについて思うところを書き留めておきましょう。

みなしごたちの居場所、あるいはまた会う日まで——『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』感想 - 宇宙、日本、練馬

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みなしごたちの居場所、あるいはまた会う日まで——『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』感想

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 『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』( EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME)をみました。エヴァンゲリオンという作品の歴史をすべて背負い、そして予告した通り、すべてに決着をつけてみせた、歴史的傑作です。同時代に生きる人間として、その公開の瞬間に立ち会えたことをとてつもなくうれしく思います。以下、感想。無論、ネタバレが含まれます。まだご覧になっていない方は、すぐ劇場に足を運ぶことを強く薦めます。

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ゼロ年代から遠く離れて——テレビアニメ&アニメ映画ベスト10で振り返るゼロ年代

  昨年末に書いた以下の記事が存外多くの人に読んでもらえたので、せっかくなのでということでゼロ年代もテレビアニメ10本、アニメ映画10本の計20本で振り返っていきます。

黄昏と殺伐の時代の生存戦略——テレビアニメ&アニメ映画ベスト10で振り返る2010年代 - 宇宙、日本、練馬

 10年代振り返りは、その20本に託して時代の空気感みたいなものを書き記しておきたいという問題意識があったのですが、ゼロ年代においてその方向で何か語ろうとすると、どうにも大きな物語を無理くり捏造して振り返りをやらんと成立しないなという気がしたので、あくまで個人的な経験をひとまず物質化する、という方向で書きました。居直り的な「すきなもの」語りともいえます。

 ゼロ年代は既に遠く、後追いで視聴した作品も(10年代振り返りと比べて)多いです。特に劇場アニメに顕著。諸々の記憶が捏造されたものである可能性はぬぐえません。ともかく、テレビアニメから振り返っていきましょう。

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探偵の破局と不屈——『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』感想

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 『ID :INVADED イド:インヴェイデッド』をみました。舞城王太郎という作家は、やるべきことをやるべき水準で間違いなくやってくれる作家なのだという確信を深めました。以下、感想。

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