宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2024年4月に読んだ本と近況

ぼんやりしています。

先月の。

2024年3月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬

印象に残った本

1冊選ぶなら『オッペンハイマー』。とにかく情報量が多い!読むのは相当のしんどさがあったので、それもあって印象に残りました。

 

amberfeb.hatenablog.com

 

読んだ本のまとめ

2024年4月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3583ページ
ナイス数:138ナイス

https://bookmeter.com/users/418251/summary/monthly/2024/4

 

■平成怪奇小説傑作集1 (創元推理文庫)
 第1巻は平成最初の10年間に書かれた所収。東日本大震災後に再発見された原発ディストピア小説篠田節子「静かな黄昏の国」、鮎釣りの男が恐るべき場所に誘われる「抱き合い心中」など特におもしろく読みました。松浦寿輝千日手」、北村薫「百物語」などの小品もよかったですね。
読了日:04月03日 著者:
https://bookmeter.com/books/13938568

 

■のりものいろいろかくれんぼ (これなあに?かたぬきえほん) (これなあに?かたぬきえほん 2)
 この動物バージョンが好きだったので図書館で借りてきたんですが、予想以上のスマッシュヒットで夢中でページを繰っています。色使いが鮮やかで目に留まるのかしら。
読了日:04月07日 著者:いしかわ こうじ
https://bookmeter.com/books/427060

 

松本清張傑作選 戦い続けた男の素顔―宮部みゆきオリジナルセレクション (新潮文庫)
 故郷を離れ、老いぼれた父のままならぬ人生、不本意ながらも僅かな金を稼ぐため労働に勤しむ若い男、そうしたオブセッションともいえるモチーフの反復によって、松本清張その人の別の相貌が浮かび上がってくるようなセレクション。モチーフを共通にしながらも、ある時はミステリ仕立てにしてみたり、私小説風な雰囲気を貫いたり、そうした小説家としての技巧ぶりが堪能できる選集ではないでしょうか。
読了日:04月09日 著者:松本 清張
https://bookmeter.com/books/6493753

 

■世界史とは何か 「歴史実践」のために (岩波新書シリーズ歴史総合を学ぶ 3)
 「歴史総合」にかかわり、近代化、大衆化、グローバル化をめぐる実践が例示される。それぞれアメリカの奴隷問題、第一次世界大戦の戦後処理、パレスチナ問題から、日本列島のいま・ここを考えさせるような展開になっている。こうした実践があらゆる高校生に向けて可能かどうかは疑わしく思うのだが、ひとつの理想として提起されることに意味はあるだろう。
読了日:04月11日 著者:小川 幸司
https://bookmeter.com/books/21254937

 

■世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか: タタールのくびき (教養・文化シリーズ)
 モンゴル帝国からの圧迫から解放されるなかで、いかに「ロシア」が形成されていったかを辿る。「タタールのくびき」からの脱却が同時代にはそれほど言及されず、数十年経たのちの時代に転機として見出されていった…というのはなるほどなという感じ。ロシアのウクライナ侵攻を意識しての企画だと推察するが、筆致は禁欲的でそこが美点だと感じる。判型といい山川出版社の世界史リブレットを想起させますが、これも息の長いシリーズになるといい感じですね。
読了日:04月12日 著者:宮野 裕
https://bookmeter.com/books/21103882

 

源氏物語を反体制文学として読んでみる (集英社新書)
 大河ドラマ『光る君へ』の予習も兼ねて。標題はややミスリードの感もあり、たしかに「反体制文学」として『源氏物語』を位置付けてはいるが、『源氏物語』読解よりも平安期の政治状況、それをふまえた紫式部とその読者たちの立ち位置…というような歴史的背景の解説に多くの紙幅が割かれている。とはいえ著者は歴史学者ではなく小説家が本業なので、どこまで妥当性のある解釈が提示されているかはやや判然としない感じも受けてしまった。
読了日:04月19日 著者:三田 誠広
https://bookmeter.com/books/13104096

 

■張込み 傑作短編集5 (新潮文庫)
 女のもとを訪れるであろう逃亡犯を追う表題作、かつての完全犯罪の綻びを繕おうとする男を描く「顔」、東京都内の移動をめぐるアリバイ工作が印象的な「声」、学者の師弟関係と権力闘争を描く「カルネアデスの舟板」など所収。展開は予想はできても構成の妙で読ませてしまうのがお見事です。
読了日:04月19日 著者:松本 清張
https://bookmeter.com/books/559289

 

■自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠 (PHP新書)
 斎藤幸平『人新世の資本論』をおもな標的として、これまでのコミュニズムがいかに環境を破壊してきたのか、そして資本主義経済がいかに人類の福祉を増進させてきたかを論ずる。資本主義経済の進展による世界規模の分業体制がいかに我々の生活を豊かにしているかということを改めて思い知らされると、脱成長コミュニズムはいかにも旗色悪く感じてしまいますわね。
読了日:04月19日 著者:柿埜 真吾
https://bookmeter.com/books/18158386

 

■やさいいろいろかくれんぼ (これなあに? かたぬきえほん)
 このシリーズ、どうぶつとのりものは大ヒットだったんですけど、このやさいはいまいち反応悪くて残念!
読了日:04月21日 著者:いしかわこうじ
https://bookmeter.com/books/2314382

 

■がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)
 お下がりでいただいた本の中でもとりわけこれに異様な執着を示していて、もうページがボロボロになっています!朴訥とした機関車の表情が味です。
読了日:04月22日 著者:安西 水丸
https://bookmeter.com/books/548542

 

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書 2378)
 フランス革命社会主義、「大きな政府」などから何かを守ろうとした思想として保守主義を定義し、その時代・地域ごとの特色を整理し、そして日本列島における展開を跡付ける。バークやエリオット、アメリカの保守思想の展開などのトピックも簡潔で勉強になるが、伊藤博文からはじまり西園寺公望らの「重臣リベラリズム」から吉田茂自民党へとつながりを保守主義という観点から論じた第4章がとりわけ知的刺激に満ちていておもしろく読みました。
読了日:04月23日 著者:宇野 重規
https://bookmeter.com/books/10986557

 

オッペンハイマー 上 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇
 クリストファー・ノーラン監督による映画の原作としてクレジットされている書籍。上巻では誕生からヨーロッパ留学を経てカリフォルニア大学バークレー校で地歩を固め、ロスアラモス研究所のトップとしてトリニティ実験を成功させるまでが扱われる。特に共産党関係の交友関係など瑣末とも感じられるほどにディテールが記述され、かなり素朴な訳文もあって読むのに相当の忍耐を要求されると感じる。おもしろさに貢献しないディテールの記述がやたらに厚い。早川書房刊行の文庫版では訳文に手が入っているようだが…。
読了日:04月24日 著者:カイ・バード,マーティン・シャーウィン
https://bookmeter.com/books/499265

 

 

オッペンハイマー 下 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇
下巻は主に戦後の赤狩りをめぐるドラマと、その死まで。しかし読むのがしんどい!脚注と参考文献をカットしたのはコストカットのためでしょうが、めちゃくちゃ印象悪いよ!ブログに感想を書きました。

 読了日:04月24日 著者:カイ・バード,マーティン・シャーウィン
https://bookmeter.com/books/188239


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近況

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