『マーベルズ』をみました。以下感想。
宇宙をまたにかけるスーパーヒーロー、キャプテン・マーベル、宇宙飛行士にしてエージェントのキャプテン・ランボー、そして不可思議な力を身につけたティーンエイジャーのミズ・マーベル。この三人の超能力がなぜだか絡まりあい、能力を使うたびに位置が入れ替わるようになってしまう。そんな折、遠い宇宙の彼方では、キャプテン・マーベルと因縁のあるクリー人たちが他の惑星の資源を奪おうと試みはじめていた…。
マーベル・シネマティック・ユニバース33作目。ここまでの映画作品はディズニープラス配信のドラマをみていなくてもなんとか…という感じだったが、ここにきてそれが結構厳しくなった気がする。キャプテン・ランボーは『ワンダヴィジョン』、ミズ・マーベルは同名ドラマでオリジンが語られているようだけど、わたくしみてねえんだ…。
かなりふりきれた、というか変なシーンがいくつもあって、たとえば『梨泰院クラス』のパク・ソジュンが治めるミュージカル惑星とか、宇宙ステーションの職員たちを丸呑みして救助する猫ちゃんたちとか、味があるといえば味があるし、ミズ・マーベルの落ち着かないミーハーなティーンエイジャーぶりとあわせてにぎやかな映画になっているとは思う。
とはいえ『ソー:ラグナロク』とは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とか、あと『アントマン』もそうか、そういう軽妙な感じのトーンの映画はシリーズ中でこれまでもやってきていたわけで、それがこの映画のユニークなおもしろみになっていないのは苦しいところ。『キャプテン・マーベル』はわりあいストレートな快に満ちていた映画だったとぼんやり記憶しているのだけど、なんというかそういう直球勝負を避けてた結果がこういう感じになっているという気もするのだよな。