宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2014年7月に読んだ本

7月はあっという間に終わってしまった感が。いや6月も5月も4月もそうだったような気がしてきた。光陰矢のごとしですねはい。という感じなんですが7月は意外と量だけは読んだなっていう感じがあります。量だけは。身になってるかは、うん、察しって感じが。 …

小林秀雄「モアツァルト」と批評の真髄 モーツァルト、ジン=フリークス、平賀=キートン・太一

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫) 作者: 小林秀雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1961/05/17 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (94件) を見る ここ数週間、強烈に「小林秀雄を読まなければいけない気がする」とぼんや…

網野善彦の今日的?意義―『網野史学の越え方』に関する個人的メモ

網野史学の越え方―新しい歴史像を求めて 作者: 小路田泰直 出版社/メーカー: ゆまに書房 発売日: 2003/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 先日テレビ放映されていた『もののけ姫』をみたりなんなりしたことで、網野善彦さんの仕事への…

『思い出のマーニー』 愛されることで救われる、愛されることでしか救われない

米林宏昌監督『思い出のマーニー』を見ました。昨年の『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』と比べると、えらくストレートな感じがする映画だった気がして、それがとてもよかったと思います。毒がないけど、それを補って余りある良さがあるんじゃないかと。以下で…

江戸東京たてもの園「ジブリの立体建造物展」に行ったよ

桜の名所として名高い小金井公園にある江戸東京たてもの園で今、「ジブリの立体建造物展」なる企画展が催されております。 スタジオジブリ - STUDIO GHIBLI - 「ジブリの立体建造物展」が、江戸東京たてもの園(小金井市)で始まっています。 『思い出のマー…

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 ゲーム感覚が最高に楽しい

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(原題は”Edge of Tomorrow”)を3D・吹き替え版でみました。話のテンポがとってもいいし、パワードスーツで異星の生物「ギタイ」と戦うアクションシーンもいい感じでかなり楽しめました。以下で簡単に感想を。

米澤穂信『氷菓』のおもいで

氷菓 (角川文庫) 作者: 米澤穂信,上杉久代,清水厚 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2001/10/31 メディア: 文庫 購入: 17人 クリック: 956回 この商品を含むブログ (570件) を見る 芥川賞に柴崎さん、直木賞に黒川さん - MSN…

村上龍への愛をこめて―『69 sixty nine』と『五分後の世界』

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫) 作者: 村上龍 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1990/08/03 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 60回 この商品を含むブログ (130件) を見る 『残響のテロル』1話感想 今、太陽を盗めるのか? - 宇宙、日本、練馬 先…

滝沢朗の残響――『東のエデン』感想

『残響のテロル』1話感想 今、太陽を盗めるのか? - 宇宙、日本、練馬 先日『残響のテロル』をみて以来、『東のエデン』について考えておきたいなーとの思いが募ってきていまして。2009年の放映開始からもう5年がたつのにも関わらず、そして震災、原発事故と…

『残響のテロル』1話感想 今、太陽を盗めるのか?

『残響のテロル』1話をみた。主人公たちの目的や背景は全く不鮮明ながらも、見慣れた東京という空間をテロリズムでめちゃくちゃにする展開に一気に心奪われた。これからどんなふうに物語が転がっていくのかわかりませんが、楽しみにして見ようかなと思います…

アニメ『ピンポン』感想 相棒がいなけりゃ卓球はできない

アニメ『ピンポン』の最終話を遅ればせながら観ました。良すぎた。どんなに言葉をつくしても足りないくらい良すぎた。とはいえ「良すぎた」という感想だけを残しておくのもあれだと思うので、感想を書いとこうと思います。

『もののけ姫』と日本の近代―エボシとジコ坊から考える

今日、金曜ロードショーで『もののけ姫』を観ました。『もののけ姫』はもちろん、中世日本を舞台にした時代劇なわけなんですが、それが描くもの、提示しているものは極めて現代的なのではないか。端的にいえば、日本にとっての近代化とはなんだったのか、そ…