2015年11月14日作成。アニメ『氷菓』についての記事のまとめ。現在アニメに関して10、そのほか関連する記事がいくつかあります。
作品全体について
僕はアニメ『氷菓』は、折木奉太郎が「優しさの理由」を知りたいという物語であり、また福部里志をはじめとする多くの人が「特別」でない自分自身と向き合ってゆく物語である、と今は考えています。それについて書いたのが以下の二つの記事。
里志が「特別」でないことを受け入れ、そして奉太郎が「特別」であることを飼い慣らす物語の背景には、学校という舞台があるんだと書いたのが以下の記事。
こんな風にアニメ『氷菓』は青春の痛さみたいなものを摘出しているわけだけれども、そのジャンルを大雑把にいうなら、所謂「日常の謎」系に分類されるミステリーだといえる。ゆえに事件の発生→推理→解決という基本フォーマットが存在するわけだけれども、作品を通して決して回収されない謎、明らかにされず謎のままに留まる謎が散らばっている。それは関谷純の行方であり、書かれたはずの「ミステリー(仮)」であり、書かれなかった『クドリャフカの順番』である。その謎の最たるものとして、千反田えるという人間はいるのだと思う、みたいな記事がこれ。
千反田さんと折木が物語の最後に交わした会話について。
千反田さんは地元に強く縛られた人間なのでは、という推測のもと書いたのが以下の記事。
そんな感じでまとまっていないことを以下に書き留めてあるのがこちら。
amberfeb.hatenablog.com
各論的なもの
「氷菓」編感想。「謎のままに留まってしまう残余」に力点を置いて書いたような気がする。
「愚者のエンドロール」編感想。記事のタイトルにもあるように、折木奉太郎の失敗について。
「クドリャフカの順番」編感想。「特別」である/ないことについて。
アニメ以外のことがらについて
アニメのその後の物語について。
「書かれなかった」物語について。
同じく米澤穂信さんの作品、『さよなら妖精』について。もしかしたらシリーズの結末を飾るかもしれなかったらしいエピソードを下敷きにしているとかいないとか。
『さよなら妖精』のその後の物語。
小市民シリーズについて。
(2022/12/31追記)2022年の冬コミで『氷菓』を扱った個人誌を出しました。BOOTHにて頒布しておりますので、ぜひお手に取っていただければ…
また、以下の個人誌で『氷菓』について触れました。