宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

『最強のふたり』『人生の特等席』 から邦題について考える

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 『最強のふたり』と『人生の特等席』をレンタルで視聴。友人とレンタル料を折半して一緒に見た。評判にたがわぬいい映画だった。その評判を聞いていながらなぜ今まで見ていなかったか。それは邦題だ。予告を映画館で見た時から、「最強」というワードがひっかかっていた。B級アクションじゃないんだから。

 

 その友人は「別に最強でもいいじゃん」とまったく気にも留めていない様子であったが、未だにこの邦題には慣れない。原題Intouchablesは、フランス語では触れられない者たち、ぐらいの意であろう。なんか上手い訳はなかったのかいな。

 

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 もう一方の『人生の特等席』の邦題のセンスは素晴らしい。原題のTrouble with the Curveとはかけ離れた邦題だが、いずれも劇中のセリフから取られたのものなので、映画の中身をある一面から切り取ってよくあらわしてるかな、と感じた。原題の方は、劇中では「カーブ打てない病」と(おそらく)訳されていた。この訳もセンスを感じるな。

 中身に関しては、都合がよすぎる終盤の展開にうんざりしたが、まあ満足という感じ。イーストウッドの吹き替えを納谷六朗氏が担当されていたが、これがまた絶妙にマッチしていてよかった。特に最後に敵役に罵詈雑言を吐くシーンね。あれはこちらの溜飲を下げる名演技でした。今後イーストウッドをスクリーンで見ることはない気もするけど、機会があればまた納谷氏に担当してもらいたい。

 

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