今年も『男の魂に火をつけろ!』さんの企画に参加させていただこうと思います。
アニメ映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! <アニメ映画ベストテン受付中>
今年のテーマはアニメ映画ということで、チョイスが大変悩ましかったんですが、とりあえず今この瞬間のベスト10を選んでみました。
今この瞬間選んだベスト10
- 『機動警察パトレイバー the Movie』:1989年
- 『もののけ姫』 :1997年
- 『時をかける少女』 :2006年
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 :2009年
- 『ラーゼフォン 多元変奏曲』 :2003年
- 『ストレンヂア 無皇刃譚』 :2009年
- 『涼宮ハルヒの消失』 :2010年
- 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』:2013年
- 『千年女優』 :2002年
- 『秒速5センチメートル』 :2007年
はい、今の気分はこんな感じです。
選んだ理由語り
はい、今のベストアニメ映画は押井守監督『機動警察パトレイバー the Movie』。もう冬だしTNGの展開的にもパト2の季節かもしんないですが、こっちですね今は。ロボットアクション的・刑事もの的なエンタメとしても、真実は闇に消えた帆場という男の謎に思いを馳せるミステリーとしても、そしてひとつの東京論としても、すんばらしい作品であることは論を待たない。うん、やっぱり1位じゃないか。
『機動警察パトレイバー the Movie』と「東京」の創造と破壊―ロマンチストとしての帆場暎一 - 宇宙、日本、練馬
2位の宮崎駿監督『もののけ姫』は異端にして唯一無二、そしてアニメでしかあり得ない時代劇だと僕は思います。たぶんはじめて劇場で見たスタジオジブリ作品。未だにちょくちょく見返して、見返すたびビミョーに違ったインスピレーションがある。気がする。
『もののけ姫』と日本の近代―エボシとジコ坊から考える - 宇宙、日本、練馬
3位細田守監督『時をかける少女』は見返すことに非常な勇気を要する。抜き身の刀みたいなところがある。ここらへんまでの順位はいつ選んでも変わんない気もする。
あきらめるから、前に進める―『時をかける少女』感想 - 宇宙、日本、練馬
4位の庵野秀明総監督『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は、Qかこっちかで迷いに迷ってこちらをチョイス。一度は折れた心を奮い立たせるあの一連のシークエンスの高揚感にやられる。いやーでもQもとっても好きです。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 「男の戰い」のあと - 宇宙、日本、練馬
5位の出渕裕総監督『ラーゼフォン 多元変奏曲』は坂本真綾様の私的ベストアクト。とっちらかった(それがまた愛しいんですけれども)TV版がすっきりまとまっていて、決定版という気がする。未見の方は劇場版だけでも見てほしい。劇場版から見てほしい。SF要素はまどマギがあれほど受けた今だったらもっとうけいれられるんじゃね、とか思ったり。
6位安藤真裕監督『ストレンヂア 無皇刃譚』は、『もののけ姫』と同じく異端の時代劇として。チャンバラは大正義。荒廃した中世日本の姿がリアリスティックな感じでそれも好き。こういうアクション時代劇、もっと作られてほしいんですが、どうなんですかね。
7位、武本康弘・石原立也監督『涼宮ハルヒの消失』 はこの季節になると見返したくなる映画筆頭。冬補正抜きにしてもやっぱり好きで、この消失をもってハルヒは完結してると思います。
「日常」と「非日常」の曖昧な縁―アニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』と『涼宮ハルヒの消失』に関する雑感 - 宇宙、日本、練馬
8位、新房昭之総監督『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』は未だ衝撃冷めやらぬ。「やられた」感が半端なかった。
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』 現代の、絶望的「ビューティフル・ドリーマー」 - 宇宙、日本、練馬
9位、今敏監督『千年女優』はアニメでしか語れない物語だと思う。なんて陳腐な褒め言葉ですが。浪漫の嵐が吹く大正から、激動の満州をへて、高度成長へっていう昭和史の中で生きる個人として、そしてそれ以上に一人の女優として生きられた生に撃たれる。
10位、新海誠監督『秒速5センチメートル』は、一瞬だけ交錯したふたつの人生とか、もう戻らない青春とかが際限なく降り注いできて死ぬ。死ぬ。俺の人生にはそんなこと全然なかったのに。なかったから死ぬのか。そうなのか。
入れたかったけど入れられなかった映画たち
うーん、昨年SF映画トップ10で1位に選んだ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は入りませんでした。なんでだろ。去年選んでたら1位はそっちだったかも。
『スタードライバー THE MOVIE』も入れようと思ったんですが、残念ながら10位以内には入りませんでした。まあスタドラはやっぱりテレビシリーズの2クールかけた積み重ねがあってこそという気がするので、いいのかな。ほんとよく出来た総集編だとは思うんですが。
ほか劇場版『花咲くいろは』とかいろいろ思い浮かんだんですが、考えれば考えるほどベスト10選びはむずい。こんな感じです。