3月はマジで実人生上の大事件があり、いや~すごいですね。
先月の。
印象に残った本
1冊選ぶならコーエン『エコノミストの昼ごはん』。うまいメシを食うにはうまい材料にアクセスできることが肝要...というのは本当にそうやねえ。禁酒法がアメリカ合衆国の食文化に与えた影響の話は、今般の新型コロナウイルス感染症をめぐる状況とかぶるかも、とかいろいろ連想が広がる本でした。
読んだ本のまとめ
2023年3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2426ページ
ナイス数:73ナイス
https://bookmeter.com/users/418251/summary/monthly/2023/3
■オールド・ファッション―普通の会話
昭和末期、50歳前後の二人の初対面の対話はびっくりするほど「普通」。冒頭はややぎこちないが酒が入ると江藤も蓮實も饒舌になる。昭和10年代への郷愁が直裁に語られたりするところは結構驚く。あと蓮實重彦の写真映りがめっちゃリリー・フランキー。
読了日:03月02日 著者:江藤 淳,蓮實 重彦
https://bookmeter.com/books/26600
■読書で離婚を考えた。
小説家夫婦が互いに本を指定しあって交互に書評していく企画の書籍化。円城塔、やっぱり変!でうれしくなる。しかしもう50歳過ぎなんですね、円城塔。
円城塔推薦の料理本を買ったりしました。(使っては...いない...)
読了日:03月04日 著者:円城 塔,田辺 青蛙
https://bookmeter.com/books/11996860
■傷物語 (講談社BOX)
『化物語』の前日譚たる異能学園バトル。改めてアニメ版の脚色の巧みさに慄きますね。
読了日:03月05日 著者:西尾 維新,VOFAN
https://bookmeter.com/books/580225
■エコノミストの昼ごはん――コーエン教授のグルメ経済学
経済学の知見をもとに、いかに日々の食事をすばらしいものにするか考える。スーパー選びから美味しい中華料理店の見分け方、各国の都市のレストランの概観などなど、話題は多岐にわたる。アメリカ人のバーベキューに対する異様な情熱、禁酒法がアメリカの飲食店に与えたインパクトなどなど特に印象に残りました。
読了日:03月08日 著者:タイラー・コーエン
https://bookmeter.com/books/10126034
■オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)
ジェフ千葉、そして日本代表で指揮を取り、しかし道半ばで病に倒れた名将の半生と、そこから湧き出てくる力強い言葉を辿る。2013年に刊行されたこの増補版では、病に倒れて日本を去ることになったオシムが、母国のサッカー協会で大きな役割を果たしたことを記録する章が付されている。いま読んでも、あり得たかもしれないもう一つの日本代表を幻視する、極めてスリリングな本です。
読了日:03月10日 著者:木村 元彦
https://bookmeter.com/books/7842283
■おいしいごはんの勘どころ
円城塔推薦!
読了日:03月30日 著者:野崎洋光
https://bookmeter.com/books/13731346
■アジア史概説 (中公文庫プレミアム)
これは結構不思議な本で、アジア太平洋戦争期に書かれた前半部と、戦後に書き継がれた後半部からなるアジア地域の通史的叙述。後半部の冒頭で近世史的な発展段階の構図が整理されていて空気がガラッと変わる。一方で通史としては、西暦の使用を意図的に避けていることもあって、高校レベルの世界史知識がないと叙述についていくのも大変かも。アジアを中心にその相互交流を描いていくさまはグローバルヒストリー的とも感じた。
読了日:03月30日 著者:宮崎 市定
https://bookmeter.com/books/12882303
近況
暮れゆく海に潮騒を聴く——『凪のあすから』感想 - 宇宙、日本、練馬
それでも映画はある——『フェイブルマンズ』感想 - 宇宙、日本、練馬
発明の不発、あるいは呪い——『シン・仮面ライダー』感想 - 宇宙、日本、練馬
新しい朝陽を浴びて、輝けよ世界——『ぼっち・ざ・ろっく!』感想 - 宇宙、日本、練馬
先月の。
来月の。