まじで半端なく抑うつ感が高まっていた。
先月の。
印象に残った本
1冊選ぶなら谷川嘉浩『鶴見俊輔の言葉と倫理』。久しぶりにごつい学術書を読んだ気がします。
読んだ本のまとめ
2023年2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2228ページ
ナイス数:74ナイス
https://bookmeter.com/users/418251/summary/monthly/2023/2
■極限の思想 ラカン 主体の精神分析的理論 (講談社選書メチエ)
このシリーズ、かつての「現代思想の冒険者たち」の衣鉢を継ぐようなイメージで企画されたんだろうか。それはともかく、アリストテレスの議論を丁寧に辿っていくあたりで撃沈してラカンのとこまでいきつかなかった…。相当いかつい本です。
読了日:02月03日 著者:立木 康介
https://bookmeter.com/books/20488466
■問答無用のクラシック
2000年前後の短い文章を集めたもので、全体としてそんなにまとまりはない。例によって参考にしてCDを借りました。
読了日:02月08日 著者:許 光俊
https://bookmeter.com/books/213185
■新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド
刊行当時に大いに話題を集めていた綿矢りさ、金原ひとみへの雑なくさしは、渡部がその後引き起こすみっともなく醜悪な事態を予告している感じがするわね。こういうやつだからああいうことしたんだなという連想があまりにもイージーになされるのでウケる。ウケている場合ではない。
読了日:02月09日 著者:スガ 秀実,渡部 直己
https://bookmeter.com/books/560247
■鶴見俊輔の言葉と倫理: 想像力、大衆文化、プラグマティズム
鶴見俊輔の思想の批判的検討。ブログに感想書いた。
読了日:02月14日 著者:谷川 嘉浩
https://bookmeter.com/books/20067068
■ルポ川崎 (新潮文庫)
河川敷でおこった中学生殺害事件や、ドヤでの火事に導かれ、川崎のいまを活写する。ラッパーたちに代表される、アウトローの世界に近い人たちの生の声を拾い上げているのが本書の価値だろう。おもしろく読みました。
読了日:02月14日 著者:磯部 涼
https://bookmeter.com/books/17861528
■限界ニュータウン 荒廃する超郊外の分譲地
限界ニュータウンを扱ったブログで知られる著書による書籍。ブログの方は個別の限界ニュータウン・限界分譲地を掘り下げて記述しているが、書籍版は総論的な雰囲気。
ブログに感想を書いた。
読了日:02月26日 著者:吉川 祐介
https://bookmeter.com/books/19718600
■フーコー―全体像と批判
フーコー没後からまもなくして書かれた、批判的フーコー論。先行するフーコー批判に目配りし、フーコーの歴史叙述にみられる事実の軽視と反啓蒙主義的な調子を摘出する。こうした批判を超えてフーコーの発想は「使える」と思うが、一種の解毒剤として読んでおくことに大きな意味がある、と久しぶりに再読して感じた次第。
読了日:02月27日 著者:J.G. メルキオール
https://bookmeter.com/books/302424
近況
偉大なる敗北のために――『バビロン』感想 - 宇宙、日本、練馬
終わる儀式と終わらない過去——『対峙』感想 - 宇宙、日本、練馬
それはまだ生きている——映画『BLUE GIANT』感想 - 宇宙、日本、練馬
ミクロの宇宙戦争——『アントマン&ワスプ:クアントマニア』感想 - 宇宙、日本、練馬
ほのかな光——『エンパイア・オブ・ライト』感想 - 宇宙、日本、練馬
映画の歓声、リアルの陥穽——『RRR』感想 - 宇宙、日本、練馬
先月の。
来月の。