『ラブライブ!サンシャイン!!』2期もみたので感想。
惜しくも地区予選で敗れ、ラブライブ本選出場はならなかったAqours。学校の統廃合阻止のため、ふたたびラブライブを目指して奮闘するのだが…。
スクールアイドルグループ「Aqours」の活躍を描くテレビシリーズ2期。放映は2017年。メインスタッフは共通で、監督は酒井和男、シリーズ構成・脚本は花田十輝。1期が舞台を移しての無印の再話という趣が強かったが、2期ではキャラクターの魅力を掘り下げつつ、無印『ラブライブ!』の重力からそれていくような感じもあり、おもしろくみた。
無印ではぬるっと解決してしまった廃校の問題が、『サンシャイン‼』ではより切実な問題として迫ってきて、結局主人公たちの奮闘ではどうしようもない、というところに落ち着けたのは英断だっただろう。廃校阻止のためではなく、自分たちの在った証しを残すためにラブライブ優勝を目指す、というふうに動機付けを切り替えたのも巧妙だった。
ハードな大目標の達成が挫折したとしても、そこで終わりではなくて、なしうることはきっとあるはず、とポジティブに努力していくAqoursの姿はまぶしい。圧倒的なプレゼンスで全国制覇したμ'sとの対比で、ゼロから這い上がっていくAqoursの泥臭い姿のせいもあって、個人的には無印よりもこの『サンシャイン‼』に魅力を感じるのかもしれない。
もともとがアニメ作品だけで完結するコンテンツではなくて、様々なメディアミックスプロジェクトの総体としての『ラブライブ!』だという気がして、特にこの『サンシャイン‼』は沼津に足を運んだりするとかなりほだされてしまうんだろうなと思う。一方で、いまわたくしは好き勝手旅行したりライブに足を運んだりするのは難しいので、そのあたりハードルというか、越えられない壁の存在を結構強く感じもしたのだった。