宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

2015-01-01から1年間の記事一覧

世界はそれでも終わっていない―『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』感想

実写版『進撃の巨人』後編こと『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』をみました。お出かけしようと思った矢先に春日太一さんが後編を滅茶苦茶酷評する呟きが流れてきたので、もしかして実写『デビルマン』クラスの歴史に残る映画を目撃し…

テクノロジーと人間の未来―『伊藤計劃トリビュート』感想

『伊藤計劃トリビュート』を読みました。アニメ映画公開も近いよなーとなんとなく手にとってみたんですが、半端なく面白かった。SF全然読まないマンなので寄稿されている方の作品を全然読んだことはなかったのですが、伊藤氏のトリビュートである以上に知ら…

一瞬のユートピアとその軋み―『マイマイ新子と千年の魔法』感想

『マイマイ新子と千年の魔法』をレンタルで視聴しました。『野火』を観たときに予告が流れた『この世界の片隅に』が強く心に残っていて、それで片渕須直監督作品をmてみよっかなと借りてみたんですけど、なぜこれを今まで見てこなかったのかと激しく後悔し…

スーツが紳士を作る―『キングスマン』感想

『キングスマン』を字幕版でみました。原作マーク・ミラー×監督マシュー・ヴォーンっていう『キック・アス』のタッグで期待しなわけがないという感じですが、いや期待以上に楽しかったです。以下適当に感想。ネタバレが含まれます。

美しきはロシアの大地―『惑星ソラリス』感想

アンドレイ・タルコフスキー監督『惑星ソラリス』をみました。初見だったのですがよい感じで睡眠に誘われることができ、これは『2001年宇宙の旅』に匹敵する睡眠導入SF映画であるなあと思ったりしました。適当に感想。

「法則などない」という法則―『カリスマ』感想

黒沢清監督『カリスマ』をみました。以下適当に感想を。

殻を破れ、あるべき仕方で――冲方丁『マルドゥック・スクランブル』感想

冲方丁『マルドゥック・スクランブル』をよみました。さすが名作の誉れ高いだけあって面白かったです。適当に感想を。

別れの反復―『回路』感想

黒沢清監督『回路』をみました。ワンカット長回しやらかっちょいいロングショットやら「黒沢監督」っぽさと巷でいわれる特徴はありつつも、『CURE』と全然毛色が異なっていて驚きました。以下で適当に感想を。

戦争を語る構えについて―『野火 Fires on the Plain』感想

『野火』を渋谷ユーロスペースでみました。Twitter上で褒めてる人が多かったので見に行かねばと思っているうちに日がすぎてしまったのですが、これは劇場に足を運んで本当によかった。見始めてしまったら逃げ場無しという状況に加えて大音響で鳴り響く叫びと…

グロテスクな癒し―『CURE』感想

黒沢清監督『CURE』をみました。黒沢清監督って、シネをフィルしてるひとたちにめちゃくちゃ高く評価されてると思うんですよね。それで、特段シネをフィルしてるわけじゃない僕はなんとなく避けてたんですよ。はい、今日それを完璧に後悔しました。『CURE』…

2015年8月に読んだ本

最近8月だっつーのに最高の夏感がすっかり何処かへ行ってしまったようで、大変遺憾でした。あれほど憎らしかった灼熱の日差しが恋しい。太陽がんばれ。 いよいよ首がまわらなくなりつつありますが、わたしは元気です。 先月のはこちら。 2015年7月に読んだ本…

たとえ結びなおすことはできなくても――米澤穂信『ふたりの距離の概算』感想

米澤穂信『ふたりの距離の概算』を読みました。アニメ『氷菓』のその先のお話、ということで、なんとなく読むふんぎりがつかず今までずっと積読状態だったのですが、意を決して読みました。以下で感想を。ネタバレが含まれます。

大英帝国の後始末―『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』感想

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を字幕版でみました。うひょー楽しー!!!っていうのがすべてだと思うので取り立てて感想書かなくてもよいかなとか思ってたのですが一応記録ということで書いときます。

折木奉太郎の死角――アニメ『氷菓』「愚者のエンドロール」編感想

夏なので『氷菓』、「愚者のエンドロール」編が見直したくなり、みていました。確かな良さがあった。せっかくなので適当に感想を書き留めておこうと思います。

三波春夫にブルースを聴け―映画『昭和歌謡大全集』感想

映画版『昭和歌謡大全集』をみました。村上龍の原作は特に理由もなく中途で投げ出して久しいんですが、U-NEXTさんに映画版があったのでつい手が伸びました。以下で適当に感想を。

運命に外部などない―『プリデスティネーション』感想

U-NEXTで『プリデスティネーション』をみました。タイムトラベルもののSF、というぐらいの認識しかないなかで見たんですが、いやこれやられました。せっかくなので簡単に感想を書き留めておこうと思うのですが、これネタバレしたら楽しさ半減どころの騒ぎで…

仮想/現実世界の「つながり」―アニメ『serial experiments lain』感想

U‐NEXTの無料期間が残ってるうちになんか見とこうかな、と思って名作と名高い『serial experiments lain』を視聴しました。1クールだしすぐ見終るっしょ、みたいなことを考えてて、いや確かにすぐ見終ったんですけど、どっと疲れました。なんかよくわからん…

その日、戦争は終わらなかった―佐藤卓己『増補 八月十五日の神話: 終戦記念日のメディア学』

世間はお盆だったり終戦記念日だったりコミックマーケットだったりするようですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。先日のコミケ1日目、ふると@kei_furutoさんのサークル「余白の楽書」で無料配布していたペーパーに佐藤卓己『増補 八月十五日の神話: …

整然とした長い一日――『日本のいちばん長い日』(2015年版)感想

『日本のいちばん長い日』をみました。戦後70年を意識しての企画だったんだろうなと推察しますが、あの傑作の名に恥じないものにするのだという気迫が画面から伝わってくるような映画だったように思います。以下で感想を。ネタバレが含まれます。どうしても1…

細田守監督作品『バケモノの子』展に行ったよ

渋谷ヒカリエで開催されている『バケモノの子』展に行きました。 細田守監督作品『バケモノの子』展|日本テレビ 結論から申し上げますと、大変楽しかったです。以下で適当に感想を。

恐竜大決戦!―『ジュラシック・ワールド』感想

『ジュラシック・ワールド』を3D吹き替え版でみました。いやー、とても楽しかったです。以下で適当に感想を。ネタバレが含まれます。

恋心を見つけ出す―『海がきこえる』感想

『海がきこえる』をみました。観るのはかなり久しぶりだったのですが、やはりとてもよかったです。せっかくなので感想を書き留めておこうと思います。

循環する喪失と獲得―アニメ『進撃の巨人』感想

実写版の流れで今まで長らく録画してしっ放しになっていたアニメ版『進撃の巨人』をみました。いやー、流石にヒットしてるだけあって面白かったです。一気にみてしまった。以下で適当に感想を。

不気味な巨人たちが躍動する―『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』感想

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』みました。原作・アニメは後者を2話まで視聴居たくらいで特にファンというわけじゃなくて、今日は安いし観に行っておくかぐらいの気持ちだったんですが、いや行ってよかった。以下で簡単に感想を。ネタバレが含まれます。

2015年7月に読んだ本

7月は体調が大変安定しており、活発な生命活動が行えたといえます。よいことですね。 先月のはこちら。 2015年6月に読んだ本 - 宇宙、日本、練馬

誰もみたことがない、ゆえに至高の傑作―『ホドロフスキーのDUNE』感想

『ホドロフスキーのDUNE』をみました。『エルトポ』からの流れでみて、ホドロフスキー監督作品はそれしか観たことなかったんですけど、十二分に楽しめました。以下で適当に感想を。

はぐれものと居場所―アンドレイ・タルコフスキー『ストーカー』感想

アンドレイ・タルコフスキー監督『ストーカー』をみました。タルコフスキー監督の作品ってみたことなかったんですけど、最近近所のTSUTAYAの品ぞろえがいい感じに強化されたので、いい機会だと思って借りてきました。長いっていうのは聞いてたんで寝落ちしな…

殺人を再び演じる―『アクト・オブ・キリング』感想

『アクト・オブ・キリング』をレンタルで視聴。わかってはいたけれどしんどい映画でした。以下で簡単に感想を。

恐竜が出て殺す!―『ジュラシック・パーク 』感想

『ジュラシック・ワールド』の予習のため『ジュラシック・パーク』を視聴。幼いころにみた記憶はあるんですが、内容はほとんど憶えてなくて、初見のような気持ちで楽しめました。以下で簡単に感想を。

思いに足を引っ張られ、思いに救われる―『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』感想

『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』をみました。細田守監督作品ってことは知ってはいたんですが、今までみたことなかったんですよね。『サマーウォーズ』がセルフリメイクみたいなもんだってのは聞いていたので、『デジモン』全然みたことな…