3月、終わってしまった…。
先月の。
印象に残った本
一冊選ぶなら渡辺浩『日本政治思想史: 十七~十九世紀』。これはたいへん啓蒙的な本でした。
読んだ本のまとめ
2026年3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2176ページ
ナイス数:79ナイス
https://bookmeter.com/users/418251/summary/monthly/2026/3
■「憲法改正」の真実 (集英社新書)
本書が世に出たのは2016年。2012年に自民党が憲法草案を発表し、2015年には安保法制による憲法解釈の変更を行ったことを受けての対談だが、10年後、高市自民党による憲法改正の発議が現実味を帯びてきた今だからこそ改めて読まれるべきでしょう。当の高市が驚くべき登場の仕方をしていて、この総理大臣のもとで絶対に憲法改正などさせてはならないと改めて強く実感したところ。我々の手で不戦の国をもう一度選び直すために。
読了日:03月03日 著者:樋口 陽一,小林 節
https://bookmeter.com/books/10669298
■言語化するための小説思考
「僕が小説を書くときに考えていることを可能な限り言葉にしてみよう」という試み。小川の小説観の中心にあるのは、小説を書き手と読み手のコミュニケーションの一形態と捉えているところで、そのあたりおもしろく読む。ブログに感想を書いた。
読了日:03月04日 著者:小川 哲
https://bookmeter.com/books/22934776
■日本政治思想史講義 ――『丸山眞男講義録 第四冊』を精読する (筑摩選書 0324)
丸山眞男の講義録を下敷きに、『古事記』に書かれた神話の時代から鎌倉期まで、日本列島の「古層」と外来の仏教との葛藤を一つの軸に政治思想の潮流を辿る。ハイライトは西ヨーロッパにおける宗教改革に比肩するものと評価される親鸞らの鎌倉新仏教。ブログに感想書いた。
読了日:03月06日 著者:飯田 泰三
https://bookmeter.com/books/23138626
■火星の女王
2125年、人類の火星進出への意気も沈み、撤退もはじまった時代、火星で発見された物質の驚くべき性質が、地球と火星の関係に波紋を投げかける。もともとドラマ制作のために企画された小説で、小川の長編に期待する大柄さはあまり感じられないが、ほどよくサスペンスフルで手堅く読ませる。ブログに感想を書いた。
読了日:03月12日 著者:小川 哲
https://bookmeter.com/books/22847378
■キリスト教入門の系譜-内村鑑三、遠藤周作から渡辺和子、オンライン教会まで (中公新書 2893)
日本におけるキリスト教受容において注目すべき役割を担った書籍の著者に焦点を当て、その思想と影響とを概説する。無教会派の祖、内村鑑三とその弟子たちの流れによるプロテスタントのラインと、それに批判的なカトリックのライン、そして遠藤周作や三浦綾子など広く読まれた作家たちなど、キリスト教の裾野の広さを改めて感じた。ブログに感想書いた。
読了日:03月17日 著者:岡本 亮輔
https://bookmeter.com/books/23081373
■リンカン──「合衆国市民」の創造者 (岩波新書 新赤版 2054)
アメリカ合衆国史上最も高名な大統領、エイブラハム・リンカンの評伝。まだ都市の形成の途上にあった中西部、イリノイ州で政治家としてのキャリアをスタートさせたリンカンが、次第にその政治家としてのビジョンを洗練、拡大させ、大統領として南北戦争に対峙するうちに奴隷解放という決断を踏み切る姿を丹念に辿る。文体は格調高く、すこし硬い印象も受けるが、アメリカ史の展開の中でその評価も変わってきた大人物の評伝として簡潔にまとまっていてありがたいです。
読了日:03月21日 著者:紀平 英作
https://bookmeter.com/books/22458808
■日本政治思想史: 十七~十九世紀
主に江戸期から明治初期にかけての政治思想の展開を、儒学思想とそのアンチテーゼとの抗争関係を軸に概説する。読みはじめて驚いたのが、極めてリーダブルな語り口と明快な構図、そしてたくみに思想家の核心部を摘出してゆく手際で、未知の大地を確かに踏みしめてゆくような感動があった。荻生徂徠や安藤昌益など名前だけは知っている人物の思想がアクチュアルなものとして立ち上がってゆき、そして思想の地殻変動に伴う世界の変化も記述されていて、大変学ぶところが多かった。
読了日:03月30日 著者:渡辺 浩
https://bookmeter.com/books/429795
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近況
この3月はアニメ映画がすばらしいアニメ映画が続々公開される、異様な月でした。『花緑青が明ける日に』、『パリに咲くエトワール』、『アメリと雨の物語』、いずれおとらぬ鮮烈な印象を残す、よい映画でした。
「残念の時代」の記憶────アニメ『僕は友達が少ない』感想 - 宇宙、日本、練馬
薄氷の日常、暗黒の死────アニメ『浮浪雲』感想 - 宇宙、日本、練馬
諦めの時代に夜明けのほうへ────『花緑青が明ける日に』感想 - 宇宙、日本、練馬
不穏な時代に瞬く星────『パリに咲くエトワール』感想 - 宇宙、日本、練馬
劇場版木曜洋画劇場────『エクスペンダブルズ』感想 - 宇宙、日本、練馬
さらばチャック・ノリス!────『エクスペンダブルズ2』感想 - 宇宙、日本、練馬
対決リーサルウェポン────『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』感想 - 宇宙、日本、練馬
鮮やかなイニシエーション────『アメリと雨の物語』感想 - 宇宙、日本、練馬
善なる愛国者────『パトリオット』感想 - 宇宙、日本、練馬
暴力という毒────『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』感想 - 宇宙、日本、練馬
先月の。






