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宇宙、日本、練馬

映画やアニメ、本の感想。ネタバレが含まていることがあります。

架空の地名とその意味――プルースト、『君の名は。』、漱石

ここ半年くらいプルースト『失われた時を求めて』をちまちま読んでいるのだけど、この長大な小説のなかには実在する地名と架空の地名が混ざり合って独特の世界を形作っている。そのことから連想したとりとめのないことを、以下に書き記しておこうと思う。

暗喩としての校舎――『リンダ リンダ リンダ』、『ここさけ』、「ライブアライブ」における日常性

青春とは支離滅裂さである―『心が叫びたがってるんだ。』感想 - 宇宙、日本、練馬 先日『心が叫びたがってるんだ。』をみて以来、ずっと心が叫びたがっている状態なので取るもの手につかずって感じです。はい。劇場でみてからなんとなく『リンダ リンダ リン…

二人じゃなきゃダメなんだ―『カレイドスター』と『ヒカルの碁』についての雑感

先日、『カレイドスター』を2クール目まで見ました。1話みるごとに元気づけられる感じがし、もったいぶってちまちまみていたのですが、2クール目終盤は我慢できずに一気に観てしまいました。それほど引き込まれた。まだ全編をみてはいないのですが、ひとまず…

2014年を振り返って―見た映画・アニメのまとめとか

今年も泣いても笑ってもあと1日ということで、今年みた映画やらアニメやらを振り返っておこうと思います。今年はあんまり映画やアニメを見れなかったなというのが1年を終えての感覚なんですが、仕事もしてないのに大丈夫かと自問したい。別に一生懸命けんき…

今この瞬間選ぶ私的アニメ映画ベスト10

今年も『男の魂に火をつけろ!』さんの企画に参加させていただこうと思います。 アニメ映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! <アニメ映画ベストテン受付中> 今年のテーマはアニメ映画ということで、チョイスが大変悩ましかったんですが、とりあえず今こ…

ベスト盤はちょっと物足りないくらいが丁度いいんじゃね?論―THE BLUE HEARTS結成30周年記念によせて

THE BLUE HEARTS結成30周年プロジェクト始動 - 音楽ナタリー 来年2月に、THE BLUE HEARTSが結成30周年記念のベスト盤を出すというニュースを昨日見まして。ブルーハーツ、ベスト盤いっぱい出してますけど、2010年にでた『ALL TIME SINGLES』でもう打ち止め…

「地元」に呪われる若者たち――『STAR DRIVER 輝きのタクト』と『氷菓』

現代思想 2014年4月号 特集=ブラック化する教育 作者: 大内裕和,斎藤貴男,佐藤学,佐々木賢,中西新太郎,児美川孝一郎,赤田圭亮,岡崎勝,青砥恭 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2014/03/27 メディア: ムック この商品を含むブログ (4件) を見る 先日、『現代…

小林秀雄とROCKIN'ON―「モオツァルト」の罪について

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫) 作者: 小林秀雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1961/05/17 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (94件) を見る 小林秀雄「モアツァルト」と批評の真髄 モーツァルト、ジン=フリークス…

アニメ『氷菓』が描く、学校という〈場〉――折木奉太郎と福部里志の関係から考える

昨日twitterでアニメ版『氷菓』についての語りがとっても盛り上がった。僕はこの『氷菓』がアニメの中で5本の指に入ろうかというレベルで好きなのですが、今まで特に文章は書いたりはしてこなかったんですね。でも書かないと自分にとって大事なことを忘れて…

吉浦康裕監督作品における「他者」―『水のコトバ』から『アルモニ』まで

前回の記事の続きということで、オールナイトイベントの感想を。トークショーに関しては、メモをもとにまとめたのでそちらをご覧ください。 「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol.55 吉浦康裕の軌跡」 吉浦康裕監督のトークショーのまとめ! - 宇宙、…

『輪るピングドラム』における「運命」ー『まなざしの地獄』から考える

『輪るピングドラム』は、「語り」たくなるアニメだと思う。以下の記事で自分なりに感想をまとめてみたけど、まだ語りつくせた気がしない。その「語りつくせなさ」が、本作のなによりの魅力なんだろうと思う。 『輪るピングドラム』感想 きっと何者にもなれ…

輸送事故の怒りと悲しみーヤマト運輸の「レトリック」

魔女の宅急便 [Blu-ray] 出版社/メーカー: スタジオジブリ 発売日: 2012/12/05 メディア: Blu-ray 購入: 5人 クリック: 164回 この商品を含むブログ (7件) を見る 僕はAmazonを通して買い物をするのが好きです。特に本は、近くに大きな書店がないこともあっ…

「実話」の強度ー『艦これ』と「実話系映画」からみえるもの

今*1、映画、特に洋画で実話モノがアツい*2。 僕も今年見に行った映画は意外なほど実話モノが多くて、改めておどろいた。その実話モノの魅力を、ちょっと考えたいなと思う。 そのためのヒントを得るために、『艦隊これくしょん』を参照する。突飛に思えるか…

『ペルソナ4』におけるメガネの位相―メガネ・認識・社会科学

昨日今日とで内田義彦『読書と社会科学』を読んでいました。1985年に出版された本にもかかわらず、内田氏の述べる人間の認識に関する知見は、なんとういうか、日ごろ自分の考えていたことをすっきり言葉にしてくれていた気がして、すごく印象的だったんです…

博物館・歴史館の領分とは―「描かれた「新選組」」展から考えたこと

昨日、日野市にある日野市立新選組のふるさと歴史館に行ってきました。今新選組のふるさと歴史館では「描かれた「新選組」」という特別展をやっていまして、それを目的に行ったわけなんですが、歴史学を学ぶ身としては結構思うところがあったので、それを書…

学術書の古典を読む意味とは―アンリ・ピレンヌを読んで考えたこと

歴史学において、半世紀以上も前に出版された研究書を読む意味はあるのだろうか。哲学なんかは、いまだに2000年以上前を生きたプラトンの著作なんかが普通に読まれているように思うし、社会学なんかでもデュルケムやヴェーバーなんかの著作が「読むべき古典…

『カゲプロ』コピペにみる、オタクの象徴的暴力空間―その構造の考察

今日、Twitterで改変コピペが出回ってきた。その内容はこんな感じ。 カゲプロ信者 「にわかがアニメを軽いノリで観るのは許せない」 「新参は帰れ」 別の作品のファン 「新参!?みんな、新しい仲間だ!」(的な、新規のファンを歓迎する感じのコメント) こ…

2013年ベストムービーを選んでみた

2013年 観た映画のまとめ - 宇宙、日本、練馬 上の記事で、今年みた映画をリストアップしたんですが、どの映画が印象的だったとかは書きませんでした。年が明ける前に、なんとかまとめておきたいと思ったので、とりあえずまとめようと思います。2013年に日本…

「教養主義」の亡霊としての「オタク」―自省のための「オタク」論

教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書) 作者: 竹内洋 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2003/07 メディア: 新書 購入: 17人 クリック: 277回 この商品を含むブログ (135件) を見る 先日、竹内洋氏の『教養主義の没落』を読んだ。明治…

2013年 観た映画のまとめ

もう2013年の残すところあとわずかなので、今年みた映画をメモ的にまとめておこうと思います。とりあえずは機械的にリストアップして、あとで印象に残ったやつとかを別で記事にすることにします。

五十嵐×榎戸アニメの、これまでと、これから―『キャプテン・アース』によせて

TVアニメ「キャプテン・アース - Captain Earth」PV - YouTube 昨日、4月から放映される予定のTVアニメ、『キャプテン・アース』の公式サイトがオープンし、それに併せて上の第1弾PVが公開された。スタッフは、 『STAR DRIVER 輝きのタクト』とかなり重なっ…

ゆとりが選ぶ、SF映画ベストテン

SF映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! 〜SF映画ベストテン受付中〜 せっかくなので、こちらのブログの企画に参加させていただこうと思います。改めて10本考えてみると、SF映画って意外と見てないなあ、と気付きましたね。というか、SF映画というジャンル…

ギャラガー兄弟の暴言で振り返る2013年

今年も残すところあとわずかですね。俺がオアシスを死ぬほど好きというのは前の記事でも書いたんですが、その理由は楽曲や演奏が好きって言うのはもちろんなんですが、やっぱりフロントマンであるギャラガー兄弟のキャラクターによるところも少なくない。 彼…

2013年、印象に残ったアルバム

もう2013年も残すところあとひと月。せっかくブログをやっているんだから、今年の自分の足跡というか、活動の記録を残しておこうかなと。今考えていることって、意外とすぐ忘れてしまうなあ、とブログを始めてからつくづく思うので、備忘録的に書き留めてお…

声優・檀臣幸氏を偲ぶ

俳優・声優として活躍されていた檀臣幸(だん ともゆき)氏が、先月10日に亡くなった。ご冥福をお祈りいたします。 氏は俳優としても、声優としても幅広く活躍されていたようだ。しかし、自分にとっては、魅力的な、洋画の吹替え声優の一人、というイメージだ…

耐えられない「バイオレンス」の軽さ―アニメ・ゲームにおける暴力描写に関する雑感

先ほどまでHuluで『ゆるゆり』を見ていたのだが、ひとつ気になることがあった。かわいらしい女子中学生が、からかわれたりなんなりの報復行為において、ためらいなく暴力=「バイオレンス」を行使するのである。かわいらしい中学生が。結果的にそれは、ギャ…

中国近代史の学び方(嘘)

こんなタイトルの記事だが、自分は別に中国近現代史を専門にしているわけではない。むしろ、もうどこにしまったかも忘れてしまった受験知識ぐらいしか、中国史については知らない。ずぶの素人である。 そんな自分がなぜこんなタイトルの記事を書いているかと…